水害時の清掃で知ってほしい「感染症対策」5つのポイント
消毒時の注意点は?
汚染の程度がひどい場合や長時間浸水していた場合は、できるだけ次亜塩素酸ナトリウムを使用するようにしましょう。 しかし、塩素系のためほかの消毒液と混ぜないことや、金属やゴムを腐食させたり、色落ちさせたりすることにも注意が必要です。 また、作業をするときは消毒液が目に入らないよう、皮膚や長袖・長ズボン・メガネ・マスク・ゴム手袋などを使い、皮膚や目にかからないように注意しましょう。 消毒後はよく乾燥させるようにしましょう。なお、井戸水や受水槽は清掃後、安全と衛生の点検、確認をしてから使用しましょう。必要に応じて業者に連絡してください。
洋服や布類の消毒は?
浸水した衣類や布類には「熱水消毒」が有効です。80℃の熱水に10分以上漬けたあと洗濯し乾燥させます。 「熱水消毒」は食器類の消毒にも活用できます。衣類などと同様、80度の熱水に10分間漬けるだけですが、汚れを洗い流してから行うようにしましょう。
床下浸水でも...
屋外(床下や庭など)の消毒は基本的に必要ありません。 しかし、家の基礎などに影響がでるおそれがあるため、床下の汚泥や土砂、ごみなどを取り除いたあと、水道水で洗い流ししっかり乾かすようにしましょう。 床下換気口のごみを取り除いて風通しをよくしたあと、雑巾などで水気をなくし扇風機などを用いることが有効です。 また、外壁などについた泥も洗い流しましょう。作業時には5つのポイントの3~5を忘れないようにしましょう。 (出典:日本感染症学会「一般家屋における洪水・浸水など水害時の衛生対策と消毒方法(暫定版ガイダンス)」厚生労働省「被災した家屋での感染症対策」岡山県「水害にあった住宅でまずやるべきこと」を参考にBuzzFeed Japanが作成)