松重豊、学生時代に甲本ヒロト主演作を撮っていた 「劇映画 孤独のグルメ」スペシャル対談、40年前の下北沢バイト時代の思い出を語り合う
テレビ東京開局60周年特別企画として、松重豊主演の人気ドラマを松重本人が監督・脚本・主演を務め映画化する「劇映画 孤独のグルメ」。松重と主題歌「空腹と俺」を担当する「ザ・クロマニヨンズ」のボーカル、甲本ヒロトのスペシャル対談映像(https://youtu.be/oNTOe8ghS3U)が公開された。 松重と甲本は約40年前、下北沢にある中華料理屋「珉亭」(みんてい)で同じ日にアルバイトを始めた間柄。対談映像では、まるでアルバイトを共にしていた学生時代に戻ったかのように、思い出話に花を咲かせる。 40年越しのタッグについて、松重は「最高の楽曲を提供してくれたのは、今回映画をやった一番の喜びです」と少し照れながら感謝の気持ちを伝えると、甲本は「豊に主題歌を頼まれたとき、ものすごい嬉しかったよ」と喜びを返し、どれだけ月日を経ても、互いをリスペクトしあっている関係性を垣間見ることができる。 また、松重は学生時代、8ミリフィルムでの映画製作にのめり込んでおり、その際甲本を主演にした作品を撮っていたが、様々な事情で未完で終わってしまったことを明かす。「若かったから何でもできた」と懐かしみながら話す2人。昔できなかったことが、今は簡単にできるようになったと少し羨ましそうにしながらも、アナログとデジタルのどちらの良さについても、ともにクリエイターの立場として熱く語る。 そのほか、松重は主題歌を依頼した経緯について説明。一方の甲本は、普段はテーマがある楽曲をリクエストされても応じることはないそうだが、今回の松重からのラブレターを受け「“特別”っていう時がある。今回が“特別”だった。『あぁ。“特別”な時が来た』と思ってやってみた」とふたりの信頼関係が可能にしたと話す。 また、作品にちなんで「ハングリー」についてそれぞれの意識を語り合い、松重が監督として、真剣に作品について話す様子を目の当たりにした甲本は「ちゃんとしとるな」と言うと、松重も「昔はちゃんとしてなかったのにな。ちゃんとしとるやろ」と笑いながら返す場面も。40年の時を経て、奇跡のコラボレーションを果たしたふたりが歩んだキャリアも感じられる映像となっている。 「劇映画 孤独のグルメ」で井之頭五郎は、かつての恋人・小雪の娘、千秋からある依頼の連絡がありパリへ向かう。そこで、千秋の祖父である一郎から、「子どもの頃に飲んだスープがもう一度飲みたい。食材を集めて探して欲しい」と依頼され、フランス、韓国、長崎、東京。究極のスープを求めて、五郎は世界へ漕ぎだすが、行く先々で様々な人や事件に遭遇。次第に大きな何かに巻き込まれていく……という物語。内田有紀、磯村勇斗、塩見三省、村田雄浩、杏、オダギリジョーらが共演、韓国人俳優ユ・ジェミョンが特別出演する。2025年1月10日から公開。