守護神獲得のヤンキース・キャッシュマンGM、タッカー獲りに失敗も次なる補強に意欲
2度の最優秀救援投手賞を受賞したデビン・ウィリアムズ投手を、1対2プラス金銭のトレードでブルワーズから獲得したヤンキースのキャッシュマンGMが、13日(日本時間14日)、オンライン会見を行い、「彼のことは、トレード期限やキャンプ、オフシーズンと折あるごとに、ここ数年ずっと交渉してきた」と、長期的に狙っていたことを明かした。 2013年ブルワーズのドラフト2巡目でプロ入り。2020年にナ・リーグ新人王を受賞した右腕は、過去3年間計148度の救援登板で失点したのは、わずか18試合。その期間の防御率は1・66だった。61試合に登板した昨年は8勝3敗36セーブ。防御率は1・53で2度目となるナ・リーグ最優秀救援投手賞を受賞。今年は背中の故障で開幕から負傷者リストに入ったが、復帰後は8月10日からシーズン終了まで14試合連続セーブを挙げるなど、22度の救援登板で防御率は1・25。奪三振率はナ・リーグ2位の43・2%だった。来季1年でFAとなることから、ついに待望のトレードを成立させた。 交換要員は、2選手と金銭。今季9勝10敗、防御率3・77の左腕ネストル・コルテス投手とマイナーのキャレブ・ダービン内野手。「コルテスは長く貢献してくれたが、先発投手陣が充実しているので、それを駒として、必要な補強(ブルペン)を進める必要があった」と同GM。 今季は62試合に登板し7勝3敗4セーブのウィーバーが9月以降、台頭したが、新守護神の獲得で、世界一を目指す布陣が一層、強じんとなった。 一方で、この日、カブスが3対1のトレードで、アストロズからカイル・タッカー外野手を獲得した、と複数の米メディアが報じた。今季41本塁打を放ったFAの大物ソト外野手を失ったことで、タッカーを巡っては、ヤンキースも争奪戦に参加していたが、「話は進めていたが、カブスが大きな補強を成功させたということだ」と淡々と振り返った。「まだ仕事は終わっていない。まだやることがある。願わくば、理にかなう機会をみつけだし、そのうち、また違った話題で、オンライン会見を行いたいと思っている」と、更なる補強に意欲的だった。
報知新聞社