〈政策秘書の長男が兼業で在席〉二階幹事長 親密企業がカジノ隣接地3000坪を買っていた【先出し全文】
和歌山駅から車を南に走らせると、20分ほどで右手に広がる和歌浦湾の先に小さな島が見えてくる。かつて万葉集にも詠まれた景勝地に作られた人工島、和歌山マリーナシティ。1994年に開かれた世界リゾート博にあわせ、地中海をモチーフにしたテーマパークを核に、松下興産によって開発された。色とりどりの観覧車やジェットコースターが見え、その隣には広大な駐車場。周辺にはホテルや温泉、釣り堀、ヨットハーバーなどもある。開業26年の今、往時の活況とは程遠いのは、コロナ禍のせいばかりではない。だが、この地が今、大きな転機を迎えているという。
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「週刊文春」編集部/週刊文春 2020年10月22日号