NBA差別問題でチーム消滅の危機
買い手に名乗りをあげているボクシング業界
クリッパーズに所属するクリス・ポールら黒人選手は今、どんな思いで、チームのためにプレイしているのか。やはり黒人のドク・リバースヘッドコーチは、どう導こうとしているのか・・・。実は、そんな選手たちを思いやって、望むなら今オフ、例外的にフリーエージェントになる権利を与え、移籍を認めてはどうか、という意見さえある。 その場合、大量流出が予想され、一方で、誰もクリッパーズとは契約したがらないので、チームは確実に存続の危機を迎える。よってリーグはその超法規的な措置には消極的だが、選手らの気持ちに応えるため、彼らとしてはこのオフにもスターリング氏にチームの売却を迫るつもりのよう。 おそらく、スターリング氏さえ売却に合意さえすれば、話は早い。10億ドル(約1000億円)近い値がつくとの予想もあるが、すでに複数の人物が、買収に興味を示している。テレビ司会者などで有名なオプラ・ウィンフリーは、米オラクルの最高経営責任者(CEO)ラリー・エリソン氏ら、複数の実業家とオーナーグループを形成し、買収を目指す方向。 プロボクサーのフロイド・メイウェザーJr、元世界王者でプロモーターのオスカー・デ・ラ・ホーヤも関心を示し、映画俳優のマット・デイモン、ラッパーのショーン・コムズ、スヌープ・ドッグらが、すでに買収に名乗りを上げているのだ。むしろ絞り込む作業の方が大変なのではないか。 それにしても、どうしてこんなことになったのか。紐解いていくと、透けるのは、意外にも、痴情のもつれか。会話を録音したのは、スターリン氏のガールフレンドとされるV.スティビアーノという女性で間違いない。彼女自身が認めている。彼女の説明によるなら、今年80歳になったスターリン氏は、物忘れが激しくなったので、同意のものとで様々な会話を録音するようになったとのこと。今回は、その一部が流出したという。 2人は、2010年のスーパーボウルで出会い、その後スターリン氏は、彼女を私設秘書として雇い、どこへ行くにも連れて行くようになった。