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コロナ禍で広がるビューティ企業の支援・寄付への取り組み 海外ビューティ通信シンガポール編

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WWD JAPAN.com

世界に目を向けると日本とは異なる美容トレンドが生まれている。そこで、連載「海外ビューティ通信」では、パリやニューヨーク、ソウル、シンガポールなど、7都市に住む美容通に最新ビューティ事情をリポートしてもらう。

世界各国で猛威を振るう新型コロナウイルス。4月7日から6月1日までサーキットブレーカー(ソフトロックダウン)中のシンガポールでは、スーパーマーケット、薬局など生活に必須な業種を除き小売店の営業が禁止されている。コスメショップ、エステ・ネイルサロン、百貨店は約2カ月閉店を余儀なくされており、当地のビューティ業界にとって大きな打撃となっている。(本文中の円換算レート:1シンガポールドル=75円。この記事はWWDビューティ2020年5月14日号からの抜粋です)

コロナ禍の今、ロレアルやクラランス、ロクシタン、LVMH、資生堂、コーセーなどグローバルビューティ企業の多くが対策に乗り出す中、当地のローカルビューティ企業もCSR活動(企業の社会的責任)に積極的に取り組んでいる。

国内では唯一シンガポール科学技術研究庁と共同開設したラボで研究を行う総合美容メーカーのEstetica(エステティカ)は、3月から生産ラインの一部をハンドサニタイザーの製造に切り替え、2000本以上を生産。現在、オンラインでの購入者に50mL容器入りのハンドサニタイザーを配布している。同社は1980年に創業し、ベストセラーのアイマッサージャー「インテリジェント アイ リバイタライザー」や「アイ リペアカプセル」などアイケアを中心としたスキンケア製品を展開している。当地のエステサロン市場ではトップシェアの地元有力企業であり、CSRに対する意識は高く先陣を切って取り組んでいる。

またヘアケアブランド「Verdure Hair(ヴァージャ・ヘア)」は、4月のオンラインショップの売り上げの5%を、共同募金の「The Courage Fund(カレッジ・ファンド)」に寄付した。このファンドにはDBS銀行やシンガポールテレコムなど地元有力企業のほか多くの個人も寄付を行っている。4月末時点で募金額は約1150万シンガポールドル(約8億6000万円)に上り、医療従事者やボランティア、感染者の家族への支援金として活用されている。ヴァージャ・ヘアの主力製品「ヘア・フォール・コントロールシャンプー」は、ヒアルロン酸やビタミンB3、イチョウ葉エキス、ショウガの根、ラベンダーやオレンジピールオイルなど天然有効成分を豊富に配合した無香料シャンプーで、シリコン・パラベン・サルフェートフリーの優しさが抜け毛や薄毛に悩む中高年層から支持を集めている。昨年は「ハーパーズ バザー ヘア アワード」をはじめ3つのアワードを受賞するなど、注目度が高まっている企業だ。