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カンボジア進出の女性和僑、コロナ禍でコスメ事業が大打撃 「リーダー失格」のどん底から再起は日本逆進出

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【withコロナの時代】 新型コロナウイルスの拡大で、世界中の観光地が苦境に立たされています。世界遺産アンコールワットで有名なカンボジア・シエムレアプもその一つ。篠田ちひろさん(36)は同地で起業し、自然派コスメ販売やスパを手がける「女性和僑」として活躍してきました。無料の昼食を提供し、クメール語の読み書き教室を開くなどスタッフに優しい経営を心がけてきましたが、コロナ禍で従業員のほとんどを一時解雇。「リーダー失格」と悩むまでに追い込まれながらも、日本への逆進出に向け動き始めました。(高野真吾) 【画像】まず見た目がおしゃれ!TVも注目した「カンボジア発の自然派コスメ」 日本進出のアイテムとは

「いっぱいいっぱいで動けず」

「長期戦を意識しないといけないのに、それに対して何も自分がしていないことへの罪悪感で、どん底でした。リーダー失格だろう、みたいな」 篠田さんは5~6月ごろの、自身の精神状態をこのように振り返りました。取材はZOOMを使い1時間半ほど実施しました。一連の経緯や思いを詳しく聞きましたが、モニター画面上の篠田さんの表情が最も沈んだのは、この発言の時でした。 篠田さんは昨年11月に第1子を出産。タイ経由で4月に日本に帰国し、5月から地方都市で夫との生活を始めました。 「子どもを預けるところもなく、外にも出られずに知らない場所に来ていた。いっぱいいっぱいで動けなかった。(カンボジアでの仕事を)やらないといけないのは分かっていたけど、何もできずに。長期化するのが分かっていたのに……」

印象に残ったカンボジア人の笑顔

篠田さんが初めてカンボジアを訪問したのは、2004年秋。シエムレアプも訪れ、貧しいながらもキラキラした笑顔を見せるカンボジアの人々が印象に残りました。2007年2月の再訪問を経て、2008年5月からは本腰を入れて同国に住み始めます。 カンボジアには、地元の薬草を使用した「チュポン」と呼ばれるスチームサウナの文化があります。友人の出産を機にその存在を知り試してみると、癒やしや発汗作用に素晴らしい効果を感じました。 薬草効果や伝統医療の調査、研究に乗り出し、独自の入浴剤を完成させるまでになります。そして、2009年夏、カンボジアに古来より伝わる調合法と地場のオーガニックハーブを使った自然派コスメの工房を立ち上げました。仲間は10代のカンボジア人女性3人でした。

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