まだまだそこまで高騰していない?! ホンダS2000に乗るラストチャンスは、イマでしょう
価格高騰が止まらない国産旧車の世界。トヨタ2000GT、ハコスカを筆頭に、ネオクラシックとでもいいましょうか、90年~2000年代の車も値段が上がってきています。 【YouTube】まだ買える!S2000の中古を手に入れるには?
そんな中、気づいたら500万円になっていたホンダS2000を見に、東京都西多摩郡瑞穂町にある専門店「HMR」に行ってきました。10年ほど前なら200万円ほどで手に入った中古のS2000。当時は若者たちに愛されていたのですが、現在の相場は300万から600万円。それにともないユーザーの年齢層も上昇。40から60歳代の方々が主だといいます。
HMRにはS2000専用の屋内保管所があり、そこには(今日は少ない方ですというが)20台ほどの販売車両がありました。AP1(2リッターのシリーズ1)とAP2(2.2リッターのシリーズ2)の違いを見比べることができました。
ホンダがS800以来29年にぶりの1999年に登場させたS2000は、2009年まで生産されました。国内での販売台数は10年間で2万台と少ない一方、気持ちのいいVTECエンジン、後輪駆動、オープンモデルと、ホンダのスポーツカーらしい個性を備えているのがS2000なのです。つまり、これからよりその価値は上がっていくことでしょう。
平成17年(2005年)式のAP2、タイプVに同乗試乗させていただきました。タイプVとは、VGS(Variable Gear ratio Steering)という可変ギアレシオステアリングを備えたモデル。ホンダのHPでは「低速域においては、舵角の大小にかかわらずクルマはクイックに、高速域においては、小さな舵角では緩やかに、大きな舵角ではクイックに応答。そのため、ドライバーがコーナーをクリアしたいと思うラインを予測しながらステアリングを切ると、ギア比がバリアブルに変化し、クルマはラインをトレースするように俊敏かつ正確に追従します」と解説されています。HMR代表の石川さんは、このVGSはネットでは評判悪いのですが、乗ると楽しいんです、と語ります。