美容皮膚科で受ける「リフトアップ」 メリットとデメリットを医師が解説 持続効果は?
リフトアップ治療の選び方や注意点を教えて!
編集部: たくさんあると、選ぶのに迷ってしまいそうです。 名倉先生: そうですね。迷ってしまうのも無理はないと思います。そういう方は、まず自分がどこをどのくらいリフトアップさせたいのか、効果の持続期間など、希望をはっきりさせることから始めましょう。 施術やメンテナンスに通える頻度や許容できるダウンタイムなども明確にしておくとさらに良いと思います。 編集部: 確かに、それは大事ですね。 名倉先生: ご自分の希望を踏まえた上で、信頼できる美容皮膚科医や美容外科医からカウンセリングを受け、治療のメリット・デメリットを確認したうえで、施術を選択してください。 人によって骨格や筋肉・脂肪の付き方、皮膚の軟らかさや厚みなどが違い、治療によっても合う・合わないがあり、自分だけでの判断は難しいからです。もちろん、複数の治療を組み合わせることも可能です。 編集部: 治療を選ぶ際の注意点などはありますか? 名倉先生: れっきとした医療行為ですので、そこにはリスクも伴います。また、効果には個人差があるということも知っておくことが大事です。もうひとつ、治療は自由診療になりますので、予算についても、話しを聞いて明確にしておきましょう。 編集部: リスクが伴うものもあるのですね。 名倉先生: そうですね。ごく稀ではありますが、ヒアルロン酸を血管に注入してしまうと、血管がヒアルロン酸で閉塞してしまい、周りの組織に潰瘍ができたり、組織が壊死してしまったり、最悪の場合失明してしまうこともあります。 ただし、早急に適切な対応をすれば大きな問題はありません。しかしながら、軽い気持ちで受けるのではなく、きちんとした医療機関で、医師とコミュニケーションを取りながら行いましょう。 編集部: 最後に、メディカルドック読者へのメッセージをお願いします。 名倉先生: リフトアップと言っても、さまざまな種類があり、メリット・デメリットのほかに、それぞれの骨格や皮膚の状態などによって、合う・合わないがあります。 治療を受ける際は、ご自身の予算や希望をはっきり伝えるのはもちろんのこと、医師のアドバイスや提案もきちんと聞いたうえで選択することをお勧めします。