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道路へ客席を広げよう…客席数を減らさずに社会距離を確保するというジレンマ

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BUSINESS INSIDER JAPAN

アメリカで封鎖解除となった州の飲食店は、ガイドラインに従って稼ぎを失うか、無視して利益を出すか、というジレンマに陥っている。 社会距離戦略のガイドラインは、飲食店の営業再開に際し、座席数を従来の半分あるいは4分の1にするよう要請している。だが、客席を減らして利益を出すことはほぼ不可能だ。 夏が近づくにつれ、新たな解決策が浮上している。車道や歩道、屋外の公共スペースを飲食スペースとして解放するというものだ。 ニューヨーク、ワシントンDC、ミルウォーキー、バークレーなど多くの都市が、車道と歩道を屋外飲食スペースとして利用する法案を検討している。 夏が近づくにつれ、通常のビジネスが行うにはまだ数カ月かかることが分かってきた。いくつかの州で飲食店の営業再開が許可されたが、座席数は50%、またはさらに低い25%に制限されている。それで利益を出すことは、ほぼ不可能だ。 しかし、社会距離戦略の制約をなくせば、飲食店は感染症のホットスポットになる恐れがある。 中国のある飲食店におけるCOVID-19のクラスターを調査した1月の研究では、1人の感染者のウイルスが、空調設備によって9人に広まったことが分かっている。空気の流れを制御した状態でも、通常の会話でウイルスを含む飛沫が発生し、8分間空気中にとどまった。 アメリカの都市では、こうした飲食店のジレンマを解消する方法として、座席を屋外へ広げることを検討している。5月5日、タンパが飲食店が客席を広げることができるように街路の多くを一時閉鎖し、シンシナティも5月9日、これに続いた。ワシントンDC、ミルウォーキー、バークレー、ニューヨーク市なども、同様の策を導入している。 全米レストラン協会が作成した飲食店向けの営業再開のガイドラインでは、座席数を最低でも半分に減らすことなどを要請している。だが、ほとんどの飲食店は満席ないし満席に近い時にしか稼ぐことができない。そのため、座席の2つに1つを不使用とすることや、テーブル間の距離を6フィート(約1.8メートル)以上にすることを求めるガイドラインに従えば、利益を上げることはできない。座席を車道や歩道に広げることは、この難問の一時的な解決策になるかもしれない。 飲食店は、パンデミック関連の経営難による廃業のリスクが最も高い事業だ。4月末までに、飲食店で働く800万人が失業し、2020年末までの業界の損失は、2400億ドル(約25兆8800億円)に上ると見られている。 経営者たちは、客席を街路に広げることを許可する法案を通過させようと、大規模なロビー活動を行っている。Eaterが伝えている通り、ゴールデンゲート・レストラン協会(Golden Gate Restaurant Association)は、サンフランシスコでこのような法案の成立を推進しているが、今のところ成功していない。 オープンエア・ダイニングの拡大はそれぞれの地域で異なる課題に直面している。ニューヨークでは、歩道での飲食にかかる高額の使用料を免除する必要がある。ミルウォーキーでは、既存の歩道飲食許可制度を踏まえて、通りを封鎖することになる。 タンパの通りでは14日間の試験的な道路封鎖が行われ、5月18日で終了した。この屋外飲食のテストが成功であれば、タンパはこれを長期的な施策として復活させることを検討するだろう。また、同様の選択肢を模索している他の都市のためにも役に立つ。 [原文:As restaurants struggle, cities across America consider turning streets into dining rooms] (翻訳:Ito Yasuko、編集:Toshihiko Inoue)

Irene Jiang

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