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川崎中1殺害民事訴訟、控訴審判決も元少年らに賠償命令

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カナロコ by 神奈川新聞

 川崎市川崎区の多摩川河川敷で2015年2月、中学1年の上村遼太さん=当時(13)=が殺害された事件で、上村さんの遺族が加害者の元少年3人とそれぞれの親計8人に損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が24日、東京高裁であった。白井幸夫裁判長は、うち6人に計約5500万円の支払いを命じた一審横浜地裁判決を支持し、被告側4人の控訴を棄却した。  控訴していたのは、殺人と傷害罪、傷害致死罪の不定期刑でそれぞれ服役する主犯(23)とその同級生(23)のほか、主犯の両親。  主犯は賠償額を争ったが、白井裁判長は判決理由で「慰謝料として相当」と指摘。上村さんへの暴行自体を否定し、賠償責任はないと主張した同級生に対しては「供述が不自然で曖昧」と述べ、関与を認定した。  保護観察中だった主犯の不良交友の深刻化を認識できなかったとして、監督義務違反に当たらないと主張した両親については、「口頭で注意するほかは具体的な方策を講じずに事実上放任し、意思疎通にも欠ける状態だった」とし、一審と同様に賠償責任を負うと判断した。  上村さんの母親(48)は判決後、代理人弁護士を通じて「事件から約5年半が過ぎましたが、遼太がいない寂しさは募るばかりです。民事裁判を通じても、加害者、その家族から反省の気持ちが伝わってこなかったことが残念です」とコメントした。  昨年7月の一審判決は、同級生の両親の監督義務違反を認めず、それ以外の6人に賠償を命じた。もう1人の加害者の元少年(22)とその母親は控訴せず、一審の賠償命令が確定していた。 ◆川崎中1殺害事件 川崎市川崎区の多摩川河川敷で2015年2月20日、市立中学1年の上村遼太さんの遺体が見つかり、県警は当時17~18歳の少年3人を殺人容疑で逮捕。3人は家裁送致後に逆送され、横浜地検は殺人と傷害の罪で主犯を、傷害致死罪でほか2人を起訴した。17年1月までに、全員の不定期刑が確定した。

神奈川新聞社

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