菅原美優が悲願の王座獲得「KANAさんのようなチャンピオンになりたい」【Krush.119】
女子アトム級王座決定トーナメント決勝戦でMOEを破る
「Krush.119」(11月27日、東京・後楽園ホール)のダブルメインイベント第1試合で行われた「第3代Krush女子アトム級王座決定トーナメント」決勝戦で菅原美優(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)とMOE(若獅子会館)が対戦。菅原が3-0の判定で勝利を収め、悲願のベルトを腰に巻いた。 7月大会で行われた準決勝で菅原は優に、MOEはチャン・リーにともに判定勝ちを収め、この日の決勝に上がってきた。
菅原は1R、ローの探り合いから、前蹴り、横蹴りと得意のキックからパンチにつなげるが、距離が詰まってしまい序盤に早くもバッティング。しかしその後も距離を詰めてパンチを狙うと、組み合った際にMOEは菅原の顔を押さえつけるなど気の強さを見せる。 菅原のローからのパンチにMOEも前蹴りからパンチ。MOEの右ストレートで菅原がバランスを崩す場面もあったが、その後も持ち直し、パンチを打ち合う。 2Rは菅原の前蹴りからパンチの打ち合いになるとまたもバッティングで菅原に注意が与えられる。再開後、菅原の前蹴りに、MOEは顔面に前蹴りを蹴り返す。 その後もパンチと蹴りが交錯する中、横蹴りを放った際にバランスを崩して倒れた菅原にMOEが蹴りを放ってしまい一時中断。MOEには警告が出される。 再開後はパンチが主体の攻防となるが、終了間際にバッティングがあり、3R開始前に菅原にバッティングで警告が出される。
3Rはパンチで打ち勝つ
3Rは開始早々、MOEがパンチで前に出ると菅原も応戦。そんな中でも菅原は随所に前蹴りを出し、自分の距離にしてからリーチを生かした遠めからのストレートを当てていく。MOEもパンチを繰り出すが、なかなかクリーンヒットさせることができない。最後も菅原が前蹴りを当てたところで試合終了。 判定はジャッジ3者とも菅原を支持。3-0の判定で菅原が勝利を収め、第3代王者となった。 菅原はセコンドのKANAと城戸康裕に迎えられると涙。そして「今日はコロナで大変な中、応援に来てくださりありがとうございました。働きながらで、いろんな人に迷惑をかけたり、たくさんの人に支えられて、ジムの人にもたくさん教えてもらって、お母さんにもたくさんご飯を作ってもらって、ここまで来れました。これからも一生懸命頑張るので応援してください。ありがとうございました」と挨拶した。