「まん延防止」山陰の観光業にも大きな影響 「予約取消し」ずらりに旅館関係者は不安の声
日本海テレビ
全国的に新型コロナの終息が見えない中、5日から「まん延防止等重点措置」が適用された。山陰の温泉地や道の駅では、先行きの見えない不安な声が上がっている。 大阪・兵庫・宮城の一部地域で適用が始まり、飲食店などに時短要請を行う「まん延防止等重点措置」。その影響は、山陰にも及んでいる。 鳥取市河原町の「道の駅 清流茶屋かわはら」では、現時点で客足の減少は見られないものの、今後は減るだろうと予測している。 去年のゴールデンウィークは鳥取市からの要請によりやむなく休業。緊急事態宣言が解除されたことで徐々に客足が戻ってきたが、ゴールデンウィークを前にして大きな痛手だと話す。 道の駅 清流茶屋かわはら 田村圭佑主任:「現時点でアルコールなど店に配置して館内放送でも呼びかけしており、これ以上となるとなかなか難しいところもあるが、より一層気を付けてやっていきたいと思ってる」 一方、三朝温泉の老舗旅館・万翠楼では第4波とされる全国での感染拡大や、それに伴い大阪などに「まん延防止等措置」が適用されたことで影響が出ていた。 万翠楼:森田純一支配人「キャンセル自体は10組くらいあって、それ以上に予約が入ってきていないという状況が続いています」 大阪や神戸など、関西圏の宿泊客割合が全体の4割以上だというこちらの旅館で予約台帳を見せてもらうと「取消し」の文字がずらり。主に大阪や神戸方面からの宿泊予約だったという。実際4月の部屋の稼働率は40%程度に落ち込んでいる。また、例年であればゴールデンウィークの期間は3ヶ月前から満室となるが、今年はまだ5月の1・2・3日のみしか埋まっていない状況だ。 万翠楼:森田純一支配人「緊急事態宣言があけてやっとこれでGoToトラベルとかも復活するかなと思った矢先にまた変異株が増えていて、大阪なんかもこういう状態(感染拡大)になっていて、ちょっとがっかりしている状況。」 その一方で、三朝温泉では、鳥取県民を対象にした独自のキャンペーンを今月1日から展開するなどお得な宿泊振興支援策で、地元客の獲得を目指すことにしている。