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消えたセ・リーグの灯、落合博満監督が見たい!/廣岡達朗コラム

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週刊ベースボールONLINE

巨人は真の競争をさせていない

 阪神の選手、チームスタッフ9人が新型コロナウイルスに感染した。  阪神という球団には、タニマチが選手をチヤホヤする体質が伝統的に残っている。今回は、球団が指定した人数を上回る数で会食していた。物事の結果には必ず原因がある。シーズン開幕前に続いて、またも陽性者を出したことを、阪神球団は反省し、どうすればこういう事態を繰り返さないかを考える必要がある。失敗から学べばいいのだ。  その阪神と首位巨人とのゲーム差が13.0にまで広がった(10月6日現在)。セ・リーグの灯は消えたのも同然だ。これはコミッショナーの責任である。  何度も書いてきたが、巨人はカネで名前のある選手を獲る。それにしても獲り過ぎである。試合の前後半で選手を代えても遜色がない。それくらい選手が飽和状態だ。  ドラフト1位で獲った人間を他球団にトレードすれば面白いように活躍する。他球団に行って働いてくれたら、こんなにうれしいことはない? それは言い訳である。結局、選手を育てていないのだ。  今オフには所属選手を大量解雇する方向だという。昔は、ポジションを獲るために必死になって競争した結果、「俺は負けた」と感じて潔くやめていった。それはクビとは違う。いまの巨人は真の競争をさせていない。首脳陣が都合のいいように使っているだけだ。  国内FA権を取得したヤクルトの山田哲人が巨人に来るようなことがあれば、ますます選手はいらなくなる。二軍にいて一軍を目指す選手の希望、モチベーションを失わせてはいけない。選手というのは主役がいなくなれば次は俺の出番だと目の色を輝かせ、見違えるようになるのだ。人間にはそれだけの底力があると教える人がいない。  この状況を放置していたら野球界はダメになる。カネのないチームはいつまでたっても弱いままだ。アメリカのマネをするなら、選手の獲得資金に上限を設けて、それを上回るカネを使った球団には翌年ドラフトの1位指名権をはく奪するくらいのルールを作るべきだ。そうして球界のバランスを取ることが本来、コミッショナーの仕事なのだ。

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