男女の友情は、お互いがバカだと成立しない/一条ゆかりの今週を乗り切る一言
「有閑倶楽部」「デザイナー」「プライド」…。漫画家・一条ゆかりさんの作品は、長年あらゆる世代の女性たちを魅了し続けている。また、一条さんといえば鋭い人間観察から生み出される多くの名言も注目を集め、エッセイなども好評だ。OurAgeでの連載「一条ゆかりの今週を乗り切る一言」では、一条さんの数多くの名言から、特にアラフィフ女性向けの言葉をピックアップしてお届け中。さて今回は…。 ------------------------------------------------------ 「男女の友情は、お互いがバカだと成立しない」…これは自分でも、ほれぼれする名言ですね(笑)。そもそも私は男女の友情は成立すると思っています。そしてそのとき、お互いに恋愛感情がまったくないわけでなくて、香り程度にはあると思うんですよ。 肉体関係のないボーイフレンドというのかしら。お互いに自分のダメなところも見せられるような元カレ・元カノみたいな居心地のいい相手。そういう人とは、一番いい友達になれると思います。だからこそ、お互いに理性と客観性がないと男女の友情は成立しないんですね。 ところがどちらかがバカで、それを普通の恋愛感情と勘違いして、恋人同士になろうと色目を使ってきたりすると、とたんに男女の友情は面倒くさいことになってしまいます。なかなか二人で会いづらくなっちゃったりしてね。 そんな場合、私だったら、「いやいや、私はこのままがいいんだけどな」と相手の男をいなして、舎弟にします。惚れた弱みで、すごくやさしくしてくれるし、それはそれで居心地のいい関係ですね。えっ、それはもう友情でもなんでもない? 失礼しました~(笑)。