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仕事で越境した営業車まで標的に! 緊急事態宣言解除後も気を抜けない「他県ナンバー狩り」の現状と対策

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投石やあおり運転などの被害にあうクルマが多数

 新型コロナウイルスの感染拡大の勢いがやまないなか、各地で発生したのが“他県ナンバー狩り”。政府などが外出自粛を広く要請しているなか、都道府県境を越えて観光やレジャーを楽しむ地元ナンバー以外の車両への嫌がらせ行為が、他県ナンバー狩りと呼ばれている。 【写真】盗難にあいやすい車種4台!  嫌がらせ行為は多岐に渡っているようで、走行中の他県ナンバー車への投石や、駐車中の他県ナンバー車両へ傷をつけたり、棒などでたたいて凹ませるなどの行為のほか、走行中の他県ナンバー車両へのあおり運転などの走行妨害行為などがあるようだ。  一般乗用車などだけでなく、明らかに仕事で他県にきているライトバンなどの営業車両も、駐車中に破壊行為にあっており、他県ナンバー狩り行為は規模、内容ともにエスカレートしているのは明らか。このままでは他県ナンバー車のドライバーへ直接的に危害を加える行為にまで発展しかねないとの声もある。  2020年5月14日に39県において緊急事態宣言が解除となったが、依然として残り8都道府県には、緊急事態宣言が発出されており、さらに解除地域についても県境を越える移動については自粛するようにされているので、他県ナンバー狩りには引き続き注意が必要となるだろう。とくに依然として緊急事態宣言が発出されている地域のひとは、やむを得ない事情で解除地域にクルマで出かける時には十分な注意が必要となる。  たとえ全国的に緊急事態宣言が解除されたとしても、確実に新型コロナウイルスに効果的な薬やワクチンの開発までにはまだ時間がかかりそうであり、その間は感染予防に細心の注意を払いながら生活していくことは変わりはないので、解除されただけで他県ナンバー狩りがピッタリやむということはなかなか考えにくい。

地元在住者であることのアピールが効果的!

 警察庁も状況把握につとめているようだが、他県ナンバー狩りを根絶する方策を見いだせないのが現状のようだ。 「“●●株式会社”と車両に書かれている車両で、『仕事で来ているから』といって、他県ナンバー狩りの対象外にはなっていません。地元ナンバーではないクルマを所有しているひとは、“地元在住者です”のようなステッカーで自己主張することが、いまのところ効果が期待できる対処法といえますが、完全に被害を防ぐことができるかといえば断言はできません。とにかく、訳あって他県ナンバー車に乗っているひとは、積極的に地元在住者であることをアピールしておくことが必要でしょう」(事情通)。  仕事で都道府県を越えることが多いひとは、新幹線などで移動し、地元でレンタカーを借りて活動するという対策も考えられる。「わ」ナンバーでレンタカーというのはすぐわかるので、結果的には「よそもの」と見られる可能性はあるが、最悪愛車を傷つけられるということは避けることができるといえよう。  他県ナンバー狩り自体があってはならないことだが、実際に各地で被害も出ているため、他県ナンバー車を所有する住民に関しては、今後事態がさらに深刻化した時には、公的機関で地元在住者であることを証明する公的ステッカーの発行などが必要となってくるかもしれない。  ちなみに、メキシコとの国境に近い南カリフォルニア地域で、釣りなどのレジャーやビジネスなどで頻繁に国境を越えてメキシコと行き来するひとは、治安の悪いメキシコ国内での車両盗難などの犯罪被害に遭うリスクを避けるため、“メキシコ用”ともいえる、低年式のボロボロなクルマを別に所有しているケースも多いと聞いたことがある。  今回の新型コロナウイルスの世界的なパンデミックが収束した、“アフターコロナ”の時代は、“ビフォアコロナ”の時代と比べ、その距離に関係なく“移動の自由”というものが間接的に制約されていくのではないかとの声もある(世論による感覚の変化や、感染予防意識の高まりなどによる)。しかし、だからといって他県ナンバー狩りが許される道理はない。ただ、いまのところは可能な限り都道府県を越えた移動を控え、観光はもちろん自粛すべきだが、仕方ない理由で越県した場合には、とにかく自衛に努めるしか他県ナンバー狩りから逃れる術はなさそうだ。

小林敦志

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