【ステイヤーズS】シュヴァリエローズが正攻法のレースで重賞連勝 北村友一騎手「今後、長距離路線で頑張ってくれると思います」
11月30日の中山11Rで行われた第58回ステイヤーズステークス(3歳以上オープン、別定、GⅡ、芝3600メートル、14頭立て、1着賞金=6200万円)は、北村友一騎手の2番人気シュヴァリエローズ(牡6歳、栗東・清水久詞厩舎)が好位からまくり気味に進出し2周目4コーナーで先頭に立つと、後続の追撃をしのぎ切って勝利。前走の京都大賞典に続く重賞Vを決めた。タイムは3分46秒7(良)。 中団追走からしぶとく伸びたシルブロン(12番人気)がハナ差2着、さらに1馬身3/4差の3着には好位追走から懸命に粘ったダンディズム(6番人気)が入り、格上挑戦ながら1番人気に支持されたゴールデンスナップは後方から追い上げ及ばず4着に終わった。 ステイヤーズSを勝ったシュヴァリエローズは、父ディープインパクト、母ヴィアンローズ、母の父Sevres Roseという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、馬主は(有)キャロットファーム。通算成績は31戦5勝。重賞は前走の京都大賞典(GⅡ)に続き2勝目。管理する清水久詞調教師、騎乗した北村友一騎手ともにステイヤーズS初制覇となった。 ◆北村友一騎手(1着 シュヴァリエローズ)「大接戦で、どっちが勝ったかわからなかったです。3600メートル走ってきたのに『ゴール板が遠いな』と思いながら追ってました。理想的なポジションで折り合いもつきましたし、すごくリズムよく走ってくれていたので、乗っていても楽でしたし馬も楽だったと思います。3600メートルで勝ってくれたということで今後、長距離路線で頑張ってくれると思いますし、もっともっとこの馬にとって底力がアップできるレースになってくれたらいいなと思います」 ◆清水久詞調教師(同)「この距離にしては道中ごちゃごちゃしなかったので、いい内容の競馬でした。長い距離を使うようになってから末脚がしっかりしていますし、道中のためがきいていたんでしょうね。この距離でどこまで脚を使うかと思ったが、大したもんですね」