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『14歳の母』『恋空』......風のように駆け抜けるシーンは俳優・三浦春馬の真骨頂だった

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文春オンライン

 突如、夭折した俳優・三浦春馬が2015年、舞台『地獄のオルフェウス』(作:テネシー・ウイリアムズ)で演じた野性的な美しい30歳くらいの男・ヴァルは、足をもたず一生空を羽ばたくしかない小鳥になりたいと語る。そうすれば、腐らず生きていけるのではないかと。 【写真】この記事の写真を見る(9枚)  役と俳優が必ずしも重なるものではないとはいえ、三浦春馬も4歳から子役として芸能界で過ごした26年間、休むことなく飛び続けていたといえるだろう。それが本人の望みであったかはわからないが――。

『14歳の母』『恋空』……どんな作品でも“存在感”を残してきた

 2004年、大手芸能事務所・アミューズに所属してからはテレビドラマ、映画、舞台と大活躍。若手のトップランナーだった。センセーショナルな題材で話題になったドラマ『14才の母』(06年 日本テレビ系)では、中3で父になるその葛藤を真摯に演じて注目された。翌年は、当時大ヒットしたケータイ小説の映画化『恋空』(07年)で新垣結衣演じるヒロインの彼氏役に。日本人でこんなに金髪が似合うひとがいるだろうかというほど、自然に金髪で、かつそこに若さゆえの尖った感じも出ていて、すべて含めてとびきりピュアな理想の相手役を演じきり、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した。  10代の青春や恋を描いた代表作といえば『君に届け』(10年)も外せない。見た目が暗く長く伸ばした黒髪から“貞子”と呼ばれていたヒロインが学校一の人気者・風早くんに恋をして変わっていく。この風早くんを三浦は演じた。『恋空』は悲劇だが、『君に届け』は紆余曲折経ながらふたりの恋は続いていく。このとき、ヒロインを演じた多部未華子とはその後、連続ドラマ『僕のいた時間』(14年)、映画『アイネクライネナハトムジーク』(19年)と3度共演し、“4年に一度”と話題になった。 『僕のいた時間』は三浦自身がALS(筋萎縮性側索硬化症)のドキュメンタリーを見て生命を題材にしたドラマをやりたいとプロデューサーに提案して実現したもの。三浦はALS によって、次第に身体が自由に動かなくなりながらそれでも生きようとする役を演じた。トイレにいこうとして間に合わないというかなり辛い部分も描いていた。

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