【広島】末包昇大、今季最後の実戦で2安打1打点 “ポスト西川”の期待に「しっかりレギュラー取る」
広島の末包昇大外野手が20日、宮崎・日南キャンプ最後の紅白戦に「4番・一塁」で出場し、2安打1打点と存在感を発揮した。今キャンプでは6度の紅白戦と侍ジャパンとの練習試合もあり、全試合で4番を任されたが、この日まで21打数4安打で打率1割9分、2打点だった。「終わり良ければ、すべて良し」と、安堵(あんど)の表情を浮かべた。 2年目の今季は65試合の出場にとどまったが、8月以降の2か月間で9本塁打を放ち、2ケタ11本塁打。長打力を持ち味に、FA移籍が確実な“ポスト西川”の期待がかかる。新井監督は「彼は今年“ホップ”だったと思うので、来年は“ステップ”の年にしたいと思って、いろんなことを考えながら彼自身、取り組んでいると思う」と、キャンプ中は何度も直接指導を施し、奮起に期待を込める。 この日の紅白戦では末包と同期の2年目・中村健も二塁打2本で1打点、育成1年目で支配下昇格を勝ち取った中村貴も2点二塁打を放つなど、外野手3人が存在感を発揮した。キャンプは21日に打ち上げ。指揮官は「本人たちも意識しあっていると思うし、オフになっても、ずっと意識し合って、刺激し合ってもらいたい。高いレベルでの競争を期待しています」と求めた。 ライバルの活躍について「気にならないことはないですけど、やっぱり自分がやるべきことをやらないと。自分が打たないことには、監督の中の選択肢に僕が入ってこないと思う。自分が結果を出すということに重きを置く」と自分を見つめる。西川が抜けることによって外野の一枠が空くが、今キャンプでは一塁練習にも余念がない。打者のタイプとしては、新加入が決まったレイノルズ、シェイナーの助っ人内野手2人もライバルとなる。来年5月には28歳と決して若くはない。「まずはレギュラー。しっかりレギュラーを取りたい。(オフに)自分の良かった部分をどれだけ伸ばせるか。それに加えていいものを得られれば、それも増やしていきたい」と目をギラつかせた。
報知新聞社