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【1万円札が使えない!】コインパーキング、なぜ「1000円札のみ」が多い? 背景にコスト/おつり

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AUTOCAR JAPAN

高額紙幣を使える精算機 コストも割高

text:Yoichiro Watanabe(渡辺陽一郎) 街中には、時間貸し駐車場がたくさん用意されている。古い建物が取り壊され、跡地が時間貸し駐車場として活用されるケースも多い。 【写真】みずから駐車するクルマが増加 自動駐車の図【詳細】 (6枚) 読者諸兄も利用されることがあると思う。 この時に困るのが高額紙幣の対応だ。1万円札や5000円札を使えず、1000円札に限られる精算機も多い。 これがけっこう不便だ。 両替するとしても、周囲にある飲み物の自動販売機は高額紙幣に対応していない。夜間ともなれば、両替のために、24時間営業のコンビニエンスストアを探さねばならない。 そこで駐車場の精算機を製造するメーカーに、高額紙幣に対応していない理由を尋ねた。

高額紙幣に対応していない理由 聞いてみた

「街中の駐車場の精算機が高額紙幣に対応していない理由は、精算機のコストが高いからです。読み取る紙幣が増えるほど、精算機も高価格になります」というものであった。 確かに精算機のラインナップを見ると、紙幣の読み取り機能が1000円に限られるタイプが多い。2000円札、5000円札、1万円札の取り扱いがオプションになっている機種もある。 またクレジットカードの決済に対応しながら、高額紙幣を使えないタイプも見られる。 このように高額紙幣を扱うには、紙幣の読み取り性能を高める必要があり、精算機も高価格になるから1000円札しか扱えないタイプが普及した。

高額紙幣の利用、多額のおつりが必要

1万円札といった高額紙幣の利用を可能とするには、精算機が常に多額のおつりを用意しておく必要もある。 1000円までしか使えないなら、おつりは500円以下の硬貨だけを備えれば良いが、1万円に対応するには1000円札を大量に貯めておかねばならない。 利用者の多い地域なら、5000円札や1万円札の入金が増えても、その都度1000円札を出金することが可能だろう。 しかし昼間の駐車料金が1時間あたり300円、夜間が100円といった駐車場では、10台分のスペースが常に満車になっていても1日に4~5万円しか徴収できない。 この入金で1万円札に対応すれば、売り上げ金額に対して過剰なおつりが求められる。 仮に1万円札で入金する利用者のために、精算機が常に1000円札を何枚も用意しておくと、盗難に見舞われた時のリスクも高まる。 そうなると使える紙幣を1000円札に限り、支払われた駐車料金以外はなるべく貯めないようにするのが安全だ。 1万円札が使えると便利なのは確かだが、時間貸し駐車場では、2時間駐車して600円から800円の利用パターンが多いだろう。 そこに1万円札を入れて9000円以上のおつりを受け取れるようにするのは、サービスとしては難しそうだ。 その意味ではクレジットカードに対応しているとユーザーの利便性が高まる。最近はSuicaやPASMOを使える駐車場も増えており、小銭を持っていない時でも使える工夫が見られる。

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