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コロナ休校で広がるオンライン学習 沖縄でも利用者増える 新学期に学びの習慣

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沖縄タイムス

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、沖縄県内の高校や小中学校は5月まで新学期のスタートがずれ込んだ。異例の長期休校に伴い、各学校はホームページ(HP)で課題や宿題を出すなど自宅学習を促すが、毎日自宅で勉強をすることに慣れない生徒も。そんな中、インターネットを通じたオンライン学習塾に注目が集まっている。(社会部・銘苅一哲)  「よっしゃー!  頑張っていこう、おめーらならできる!」  中学生向けの無料オンライン学習塾「ゆめのば。」のHPに掲載された動画を開くと、画面の中で講師の星野智さんの熱い呼び掛けで授業が始まる。愛称は「ほしてぃー」。数学と恋愛相談が担当だ。  星野さんは昨年11月に福島、群馬、兵庫各県で塾を経営する友人とオンラインの塾を設立。経済的に通塾が難しい子どもの助けになればと、受講は無料だ。県内の利用者は今年2月に300人ほどだったが、コロナ感染防止で休校に入った4月は800人を超えた。  3月に那覇市の宇栄原小学校を卒業し小禄中学校に入学する玉城慎志朗さん(12)は、自宅でタブレットを通じて中学で習う数学を予習している。休校中の日中は母親の職場で過ごすため、出勤前と帰宅後が学習の時間だ。  HPに載っている教材をプリントアウトし、タブレットの画面に向き合い「授業は分かりやすいし、動画なので(投稿サイトの)ユーチューブを見ているみたいで楽しい」とリラックスしながら問題を解いていた。  星野さんは「新学期は学習の意識付けをする大事な時期。ぜひ活用してほしい」と呼び掛ける。  県内で教室を構える塾もオンライン化に取り組んでいる。那覇市泉崎の大学入試を専門とする予備校「グレイト・ヴォヤージュ」は今月13日から授業をライブで配信している。  広報担当の金城唯仁さんは「半年前から県内の遠隔地や県外からも受講できるようオンライン化を検討し、休校中のサポートとして4月にオンライン化を始めた」と説明。予備校に通う約180人を対象に、全ての授業をライブ配信している。  社会に暗い影を落とす新型コロナ禍を学習につなげようと、化学や生物の講師がウイルスについての授業を企画。講師として働く医学生が、病院の状況や手洗いをはじめとする感染防止策を紹介するなど、授業内容に特色を持たせている。  オンライン化の準備は、大学合格した卒業生も関わった。金城さんは「大学受験の先を考え、教え子とともに社会を変えたいと考えている。今の状況を前向きに捉えて学習の機会をつくりたい」と熱を込めた。

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