コロナ乗り越え最長記録のクリスマスパレードがついにフィナーレ…TDL7つの物語
東京ディズニーランド(TDL、千葉・浦安市)で2015年から行われてきたクリスマスパレード「ディズニー・クリスマス・ストーリーズ」が今年で終幕となる。15日に開幕した東京ディズニーリゾート(TDR)のスペシャルイベント「ディズニー・クリスマス」。来年からパレードの刷新が発表されており、お別れを意味する「ディズニー・クリスマス・ストーリーズ“フォンド・フェアウェル”」として公演されている。 【写真】TDL「ディズニー・クリスマス・ストーリーズ」のミッキーマウス サンタクロースに扮(ふん)したドナルドダック(第1話)らディズニーの仲間たちや「トイ・ストーリー」(第2話)、「リロ&スティッチ」(第5話)「美女と野獣」(第6話)などの映画のキャラクターたちが、7台のフロートで7つの物語を展開するパレード(1日1回約45分)。 15年に初開催された時は、映画「アナと雪の女王」のアナ&エルサ、雪だるまのオラフがクリスマスパレードに初登場ということで話題になった。第7話「アナとエルサの雪と氷の世界」のフロートは10年目も変わらずだ。クリスマスだけに、トナカイのスヴェンの登場に期待してきたが、最後まで現れずじまいだった。 10年目ながら10回目とは言えないのは、この9年間の歴史にコロナ禍が横たわっているからだ。20年は中止、21年は中止ながら「ミッキー&フレンズのグリーティングパレード:ディズニー・クリスマス」としてミッキーのフロートが登場。22年に完全復活した。 それにしても10年も続くスペシャルパレードは異例だ。運営するオリエンタルランド(OLC)広報部に聞くと「クリスマスのパレードとしては最長になります」と新記録を認めた。ハロウィーンなど季節ごとのパレードとしても最長だと思うが、「七夕やお正月のパレード等、タイトルを変えずに長期間実施していたものもありまして」とこちらの認定はなし。 毎年、進化が求められるTDLで、変わらずに愛され続けたパレードと言える。メインテーマになっているクリスマスの名曲「We Need a Little Christmas」の響きが耳について離れない。このテーマも聴き納めになるのだろうか。12月25日に涙のフィナーレを迎える。 コロナ明けの21年に誕生したクリスマスの妖精「リルリンリン」のグッズは、デザインや色を変えて今年も登場。かつて、雪だるまの“スノーマウス”や“スノースノー”がいたが、リルリンリンはいつまで続くのか、今から来年が気になる。(酒井 隆之)
報知新聞社