選択的夫婦別姓の実現で自民党は消滅 「エセ保守」によってわが国が破壊されようとしている 高市政権に期待を寄せる所以
【岩田温 日本の選択】 日本に危機が訪れている。「リベラル」と称する左翼たちが推し進めようとしてきた「選択的夫婦別姓」が合法化される可能性が高まっている。衆院選で自民党が大敗した結果、衆院法務委員長に立憲民主党の西村智奈美氏が就任した。この人事の意図を、立憲民主党の野田佳彦代表は次のように語っている。 【表でみる】銀行、パスポート…。夫婦別姓の現状 「(選択的夫婦別姓に関して)野党と公明党は賛成で、自民党の一部だけがずっと邪魔をしてきた。そろそろ決着をつける」 野田氏の言葉を聞けば、選択的夫婦別姓に反対する私も、正しき革命を「邪魔」している一人と見做されているようだ。邪魔者か。結構だ。レッテルを貼られるのは構わない。 しかし、私は断固として夫婦別姓に反対する。 「選択的夫婦別姓」の実現を執拗(しつよう)に望む人も少ないが、強硬に反対する人も少ない。自分には無関係でも、「夫婦別姓を望む人だけの問題だ」と説かれた場合、強硬に反対する人が少ないのは当然のように思われる。「個人の自由に、他人が口を出すべきではない」という自由論が現代では常識とされているからだ。 だが、ここに最大の罠がある。 確かに、選択的夫婦別姓は夫婦には自由が認められる。しかし、子供はどうなるのか。夫婦別姓が実現すれば、それは必然的に「親子別姓」が実現し、場合によっては「兄弟別姓」が実現するだろう。 選択的夫婦別姓の根本的な主張は、個人の自由に基づく。だが、生まれてきた子供たちが自分の姓を選択することは不可能だ。両親の姓のいずれかが本人の自由とは無関係に強制されることになる。親子別姓を強いられた子供たちの自由や権利についての議論がなされていないのは、あまりにも議論が横暴ではないか。 公明党の竹谷とし子代表代行は、参院で次のように訴えた。 「現行の旧姓の通称使用には限界があります。通称は法律上の姓ではないため、旧姓併記を拡大するだけでは解決できない課題が多数あります」 これに対する石破茂首相の答えは曖昧だった。だが、彼はテレビ番組で選択的夫婦別姓について次のように語っていた。