「大谷くんの活躍は誇り」日本人初のメジャーリーガー(80)が語る60年前の挑戦と二刀流の未来
来年、二刀流をやったら…
それから60年。今やメジャーリーガーとして活躍する日本人選手は多い。中でも大谷選手の活躍は、目を見張るものがある。 「今年の初め、僕は3割50本、100打点、30盗塁と予想してきたのだけど、結果的にホームランは54本、そして59盗塁と大活躍でね、本当に素晴らしかった。実は、5月13日に大谷くんと会ったのです。彼は日本ハム時代から実に可愛い、とにかく礼儀正しくっていい子だったんですよ。ですから、彼の活躍は本当に嬉しく誇りに思う」 そして、 「今やね、日本も少子化で子供も少なくなってきているんだけど、野球離れも実は多いんですよ。オリンピックとかで、色々なスポーツを見た子供たちが、色々な競技に興味を持つことはいいことなのだけど。全国の子供たちが大谷君の活躍を見て、僕も大谷選手のようになりたいなとか、野球は面白いなって思ってくれるんじゃないかって、期待しているんですよ」。 “二刀流”については……。 「ひょっとしたら今年の最後に投げるかなって思ったのですけどね。ま、投げなくてよかったと思います。やっぱり慎重にやっていかないとね。それこそ今度、肘を悪くしたらピッチャーは出来なくなりますから。ただ来年、二刀流をやったら、今年ほどの打撃は難しくなります。休みも多くしないとダメでしょうしね。やはりピッチャーの疲れというのはバッターとは全然、違います。ただ、無理をしなければ、ピッチャーとバッターと合わせたら、今年と同等はいけるんじゃないかな。いずれにしても、故障の後の1年目ということもありますが、期待としては15、6勝はいって欲しいかな。10勝しただけでも御の字だとは思いますけどね」 村上氏が切り開いたとも言えるメジャーへの道。そこで大活躍を見せる後進に寄せる期待は、やはり大きいようだ。 渡邉裕二(わたなべ・ゆうじ) 芸能ジャーナリスト デイリー新潮編集部
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