【ガンダムSEED】アグネス生存は「アスランの妄想」のおかげ!裏エピソード
いい大人と出会うため、アグネスがラミアス艦長にまさかの弟子入り?
さらに福田監督が「アグネス、死んでたと思ってたでしょ?」と桑島に尋ねたことを切っ掛けに、ファンの間でも話題となっていたアグネス生存についてのトークで大盛り上がり。『ガンダムSEED』シリーズで桑島の演じたキャラクターが全員劇中で亡くなっていることを引き合いに、「アグネス役で“桑島法子”って名前が書いてあったときに、これはもうキタなと思いました(笑)」と三石は彼女の死亡フラグの存在を確信していたようす。桑島自身も「だって(死ぬと)言われてたんだもん。死んだと思ってました(笑)」と言うように、本来はブラックナイトスコードの隊長であるシュラ・サーペンタインによって殺される予定となっていたとのこと。しかし福田監督が後半の構成を変えた結果、“アスランの妄想”によってシュラとの戦いのシーンにシリアスな展開を入れられなくなり、最終的にアグネスについては「死なないな」という結末になった裏エピソードが明かされた。 アスランの妄想で生き残ったと知って「よかったです」と微妙な表情を見せる桑島だったが、福田監督や保志からは「アグネスでこの先も頑張んないと」との続けざまに続投の要請が。ここで今後アグネスをどう更生させるべきか……というお悩み相談が始まり、三石から「アグネスにはマリューがいろいろ女性として教えましょう。アグネスがああなっちゃっているのは、いい大人との絡みがないから。ムウを貸すよ」という提案が。予想外のレンタル提案に「もめ事の元にならない? 大丈夫?」と保志から懸念の声があったものの、最後は「人生の先輩としてご飯でも食べながら話を聞こうじゃないの」と大人の余裕を見せる三石に、「マリューさんの弟子になります」と桑島が表明。息の合ったキャスト陣の掛け合いに会場は笑い声に包まれた。 そんな三石の演じるマリューについて保志は「三石さんとマリューさんをダブらせちゃうところがあった。僕にとって三石さんはマリューさんですし、味方にいてくれる安心感がすごくあった」とコメント。桑島演じるアグネスについても「また新たなキャラクターで桑島さんとやりとりをさせてもらえるとは」といった嬉しさがあったという。アグネスからグイグイ迫られたシーンについても「僕は別に嫌ではなかった。嬉しかったです」と語る保志に、桑島も「よかった」と安心したようす。「斬られたときはどうしようかと思いました(笑)」とギャンシュトロームに乗ったアグネスに裏切られたことを笑い話にしつつ、「アグネスの存在があったからこそ、ラクスとの絆をより深められたと思っているんで」と劇中でのそれぞれのキャラクターの関係性を振り返ってくれた。 全部で500カット以上の修正を施したという今回の特別版について福田監督は「初見でも20カット以上はわかるはず。キャラクターを直したりメカを直したり、データ上のちょっとしたミスを直したりするのもあるので、全部で500カットという感覚で見てもらえたらと思います」と解説。特に最後の戦闘シーンは念入りに修正したらしく、「目をこらして違いを確認してもらいたいです」とのことなので、ぜひ特別版、そしてBlu-ray4K UHD-BD&DVDでその違いを確認してもらいたい。 またエピローグのショートドラマについては当初予定になかったものの、映画館に来てくれる人に何かお礼にお届けしたいと急遽決まったもので、「11月からの第2弾のやつは、いま作っています(笑)」とタイトな制作スケージュールを明かした。「シナリオでは、もともとは4分くらいあったのをだいぶカットしました」と裏話を披露してくれた福田監督だったが、勢いにまかせて、まだ未解禁なのにも関わらず「11月の第2弾ですが、今回はこの人なんで……」と保志さんを見つめながら、別のキャラの登場を示唆するネタバレトークを展開。慌てて保志がフォローを入れる中、「忘れてください」ととぼけようとする福田監督に客席は笑い声に包まれた。 最後に登壇したキャストを代表して保志が「三石さんと桑島さんとこうして一緒に舞台挨拶をするというのは貴重な機会でしたし、まだまだこれから『SEED FREEDOM』も盛り上がっていっていろんな展開があると嬉しいです。熱い想いでいろいろ出来たらと思っていますので、ぜひこれからも末永く応援よろしくお願いします」とメッセージを。また福田監督も「おかげさまでロングランヒットさせていただきました。僕はあまり数字は気にしていないんですが、スタッフの方たちにとっては、何らかの数字が残るというのは自分たちが関わった作品として、『僕もあの作品を手伝ったんだよ』と言える環境に繋がるのはすごくいいことだなと思います。作るからにはみんなが幸せになってほしいと願いを込めて作っていますし、その結果としての興収だと思いますし、ファンの皆さんと一緒に作り上げた数字だと思っています。ぜひ皆さん、これからも応援よろしくお願いします」と観客に語りかけ、大きな拍手に包まれながら舞台挨拶は終了となった。
ライター 川畑剛