受験生に「合格リンゴ」 雨風にも負けず 育てた中1が手渡す 山形
リンゴが特産の山形県朝日町の朝日中で、受験勉強に励む3年生たちに「合格」の文字が入ったリンゴが贈られた。 20年以上前から続く行事。農家の協力のもと、1年生たちが学校北側の畑で摘果作業などをしてリンゴを育てた。実が赤く色づく前に「合格」の文字の形をしたシールを貼って日光を遮り、収穫後にはがして文字を浮かび上がらせた。 体育館に集まった約30人の3年生に向け、長岡希奈さん(1年)が「気持ちを込めてリンゴを作ってきました。合格できるようがんばってください」と激励の言葉を贈った。約40人の1年生たちは、2個ずつ袋に入ったリンゴを先輩たちに手渡した。 風や雨にも落ちなかった合格リンゴには「応援しています」「勉強の成果を発揮して」などと書いたメッセージカードが添えられた。3年生を代表して鈴木くりあさんが「合格リンゴの力で志望校に合格できるようにがんばります」とお礼を述べた。【長沢英次】