「検察なめんな」恫喝「取り調べ映像」 法廷で公開 冤罪の裏側に『検察トップ』の指示【プレサンス元社長冤罪事件】
■法廷で初めて流れた「恫喝」取り調べ映像「認めましょう。認めましょう。認めてください。認めなきゃいけません」 憔悴する元部下Kさん
<12月8日 取り調べ> 田渕検事:なんで嘘ついたの? 元部下Kさん:嘘っていうか同僚…(机ぶったたく) 田渕検事:嘘だろ なんだその悪びれもしない顔は!悪いと思ってるのか!思ってるのか!悪いと思ってるんですか? 家族に誓って、良心に誓って嘘をつかないって言ったのに。嘘をついて、まだ言い訳するなんて、ひどいだろ。ひどすぎるじゃないか。 何でですか、答えなさい。 元部下Kさん:事実は実際に何も変えて言っているわけではない。 田渕検事:変えてるじゃないか。 思いっきり変えてるだろうが。 元部下Kさん:変えて… 田渕検事:変えてんだろ! 元部下Kさん:自分の考えで… 田渕検事:変えてるじゃないか!いい加減にしなさい! 「認めましょう。認めましょう。認めてください。認めなきゃいけません」 この日の取り調べは、暴言や罵倒がもっとも激しく、Kさんは見るからに憔悴していく。 <12月9日 取り調べ> 田渕検事:端からあなたは社長を騙しにかかっていたってことになるんだけど、そんなことする?普通 元部下Kさん:しないですよね、普通は 田渕検事:なんで、そんなことしたの。それ何か理由があります? それはもう自分の手柄が欲しいあまりですか。そうだとしたらあなたは、プレサンスの評判を貶めた大罪人ですよ。 今回の風評被害とか受けて、会社が非常な営業損害を受けたとか、株価が下がったとかいうことを受けたとしたら、あなたはその損害を賠償できます? 10億、20億じゃすまないですよね。それを背負う覚悟で今、話をしていますか。 この取り調べの翌日、Kさんは検察側のストーリーに沿った山岸さんの関与を認める供述をし、供述調書がとられた。
■「最高検の指示があった事件のプレッシャーと、いい結果を出したいという功名心はあったはず」と事件の捜査に関わった検察関係者
事件の捜査に関わった検察関係者は取り調べについて、こう振り返る。 事件の捜査に関わった検察関係者:田渕検事は東京が本拠地の検事。 いずれ東京に帰るという中で、最高検の指示があった事件のプレッシャーと、いい結果を出したいという功名心はあったはず。 このような取り調べが行われていることは、部長を含め、特捜部内では把握していた。 そして20日、この取り調べ映像が法廷で公開された。