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デザイナーのガブリエラ・ハーストが語る、コロナ後のファッションの未来

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ハーパーズ バザー・オンライン

この数ヶ月間に起こったことに対して、私たちは大いに考えさせられた。パンデミックによってファッション業界は現状を把握し、時代遅れの、非倫理的あるいは道徳的に謝ったシステムの見直しを迫られた。従来のランウェイショーにも疑問が呈された。何千人ものエディターたちが世界を飛び回って各ファッションキャピタルへと行くのはもはや適切とも環境的に妥当だとも思われない。人種間の緊張によって、業界は、これまでの有色人種の人々の扱い方に関して気まずくダークな真実に対処せざるを得なくなった。消費者は自分たちのショッピング習慣や、ワードローブにある服を全部着るのか否か、見直す理由ができた。 【写真】ファッションの歴史を変えた、18人の女性デザイナーたちをプレイバック サステナブルな製法のタイムレスなコレクションで評論家からも消費者からも高い評価を得ているガブリエラ・ハーストは、今のファッションの務めは、これまで以上に前向きな変化を推進し、機能しなくなった既存のシステムを捨てることだと言う。 「短期的に見れば、パンデミックはクライアントに対するアプローチやコミュニケーションの方法を新しいやり方に素早く転換させました。なぜなら、以前のようには直接対面でのやりとりができないからです」と彼女。「私たちは、より大きな善のために商品に以前より興味を持つようになっていると思います。今日の世界では、助けられる立場にいる個人あるいは企業は、助けるべきです。それが義務ですから。もっとサステナブルになることを意識し、より大きな善のために社会的影響を与えることにフォーカスする企業になることは、この業界で仕事をするすべての人にとって重要です」

「ファッションは、前向きな変化を起こす素晴らしい媒体です。なぜなら私たちはストーリーを伝え、美や人々を魅了するイメージを創るのが得意だからです。私たちはクリエイティブとビジネスがクロスオーバーしていますから、常にその領域に届きます。どうしても欲しいと思わせる製品を作れば、欲しい人たちを呼び込むことができるのです」 ハーストは、有言実行の人だ。サステナビリティは彼女のブランドの核にあるもので、ウエイティングリストができるほどエレガントでタイムレスな服やアクセサリー創りに不可欠な信念でもある。2019年9月、ニューヨークファッションウィークで、彼女はEcoActと組んで、二酸化炭素排出量を最小限に抑え、ケニヤのHifadhi-Livelihood Projectにそれに相当する寄付をするという初のカーボンニュートラルなファッションショーを開催した。コレクションの約25%はデッドストックから作られたもので、ウルグアイの600人の女性たちが彼女のデザインを手作りした。

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