【高校野球】関東第一またも決勝の壁 浦和学院に1―4で2年連続5度目の準V
◆春季関東大会▽決勝 関東第一1―4浦和学院(29日・宇都宮清原) 関東第一(東京1位)は浦和学院(埼玉1位)に惜敗し、2年連続で準優勝に終わった。初めて決勝に進んだ1987年、宇都宮南に2―3で敗れてから5度目の頂上決戦だったが、またも敗れた。06年の日大三以来16年ぶりとなる東京勢の関東制覇も果たせなかった。 先発の桝川颯太(3年)が初回1死満塁から犠飛で先制されると、2回にも2死から死球と3連打で2失点し、この回で降板。「自分が試合の(悪い)流れを作ってしまった。心と体の準備不足です」と相手の強力打線を意識するあまり、序盤に四死球で崩れたことを反省した。 打線も相手3投手に対し、衛藤冴仁内野手(2年)の右前適時打による1点に封じられた。準決勝まで打率6割、6打点を挙げていた頼みの3番・井坪陽生外野手(3年)もこの日はボール球を振らされるなど、4打数無安打。米沢貴光監督(46)は「強いチーム相手に選手たちが自分で決めようとしていた。それぞれが役割を果たしていかないと難しい」と5安打に終わった攻撃を分析した。 今大会は1987、90、2012、21年に続く5度目の決勝敗退。20年の都独自大会と昨夏の東東京大会も準優勝と、このままではシルバーコレクターになりかねない。秋葉皓介主将(3年)は「去年準優勝で初優勝目指してきたので悔しい。この負けを生かしてチームを一つにして夏に向かいたい」と19年夏以来となる東東京制覇と甲子園出場を強く誓って唇をかみしめた。(雑誌『報知高校野球』取材班)
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