【宝塚】宙組次期トップに桜木みなと 95期5人目 5組全組にトップ輩出 10代目で初の生え抜き
宝塚歌劇団は5日、来年4月27日付で退団する宙組トップ芹香斗亜(せりか・とあ)の後任として、次期トップに同組スター桜木みなとが就くと発表した。星組トップ礼真琴らと同じ95期から5人目のトップ、98年創設の宙組10代目にして、初の生え抜きトップ誕生となった。 桜木は09年入団の95期生。星組の礼、雪組新トップ朝美絢や、前花組トップ柚香光、前月組トップ月城かなとらと同期で、宙組に配属。同組一筋でトップに就き、これで、95期からは5組全組にトップを輩出することになる。 就任初作品は、東急シアターオーブで、来年6月14日に開幕する「ZORRO THE MUSICAL」。現トップ娘役春乃さくらと宙組の新コンビを組む。 同作の潤色・演出は谷貴矢氏。08年にロンドン・ウエストエンドで初演され、9カ月ロングラン上演となった作品で、パリやモスクワ、日本を含めて世界各地で上演されている。 ジプシー・キングスの名曲と情熱的なフラメンコダンス、アクションも入れ込み。人々の愛憎を描く。 桜木は、下級生時代からノーブルで舞台映えするスタイルで注目されてきた。14年「白夜の誓い」で新人公演初主演。15年には「相続人の肖像」で宝塚バウホールで初主演するなど、キャリアを重ねた。 20年「壮麗帝」は東上初主演予定も、コロナ禍にあって、振り替えで大阪公演のみの上演となったが、22年「カルト・ワイン」で東上作初主演。23年、宙組トップに芹香が就くと、組内での立場もさらに重みを増し、男役としての色気、華やかな立ち姿にもさらに磨きがかかっている。