眠れなかった日をリカバリするには? 「1週間単位で睡眠時間を管理」する方法
たくさん寝たいとは思っていても、多忙な日はどうしても睡眠不足になってしまうこともあります。よく眠れなかった日をリカバリするには? スリープトレーナーのヒラノマリさんによる書籍『世界のエリートが実践! 人生を変える睡眠術』より、睡眠時間の管理の仕方について解説します。 【快適な睡眠環境の作り方】 ※本稿は、ヒラノマリ著『世界のエリートが実践! 人生を変える睡眠術』(大和出版)を一部抜粋・編集したものです。
後天的なショートスリーパーはほぼいない
普段ちゃんと寝ている人が、プレゼンの前日で緊張したとか、なんらかの理由で数日睡眠不足になった。でも、本人の体調にはまったく問題がない。こんなとき、なぜ短時間睡眠でも悪影響を受けないのでしょうか? ●睡眠習慣の積み重ねがモノを言う その理由は、それまで毎日ちゃんと睡眠をとってきた恩恵があるからです。これは、睡眠不足になる前に一時的にたくさん寝たという、「寝だめ」のような行動ではなく、それまでの「睡眠習慣」がしっかりできているということです。 この蓄積があれば、寝つきが悪かった日が1日くらいあっても、それだけで体調が崩れてしまうことはありません。そのような態勢を作るためにも、普段からちゃんと眠っておくことが重要です。 「毎日4時間しか眠れなくても大丈夫」という自称ショートスリーパーもいますが、睡眠不足が重なると、本人が麻痺してわからなくなっていることもあるので、気をつけたほうがいいでしょう。 知らないうちに健康被害を受けていて、あるとき倒れて入院して、初めて自分がどれだけ体に負担をかけていたか気づく─。そういう状態になる前に、ぜひ睡眠時間を増やす努力をしていただきたいのです。 ちなみに、後天的にショートスリーパーになることはできません。カリフォルニア大学の研究によると、ショートスリーパーは10万人に約4人だそうです。あまり寝なくても健康な人と同じ状態でいられるかは、遺伝子で決まっているからです。 ですから、もともと普通に眠っていたのに、大人になって短時間睡眠になっている方は要注意。いきなり睡眠時間を増やすのは無理でも、やはりできるだけ7時間睡眠に近づけるようにしてください。