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【バレー】さらば、モジャモジャ「フォックス」フェイ(元イタリア代表)

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バレーボールマガジン

先日、所属クラブより元イタリア代表、アレッサンドロ・フェイの引退が発表された。 プロ生活25年、41歳で現役生活に終止符を打った。バレーボール選手の40歳を超えての現役引退は、最近増えてきたとはいえまだまだ珍しい部類に入るだろう。自分がバレーを始めたころすでにイタリア代表の顔としてプレーしており、その特徴的な風貌(というか髪)から、フェイはとても思い入れのある選手のひとりである。

フェイは、「フォックス」の愛称でファンに親しまれ、イタリア代表にも19歳から33歳まで実に14年間在籍。まさに長年に渡りイタリアの顔として活躍し、4度のオリンピック出場(うち銀メダル1回、銅メダル2回、4位1回)も経験した。もしリオ五輪も出場することができていたなら5回のオリンピック出場となり、ロシアの伝説の男テチューヒンと並ぶ記録となっていた。惜しかった。 またクラブでは、トレビソ時代に加藤陽一(現JTマーベラスコーチ)と、ラティーナ時代には石川祐希(昨シーズンパドヴァ)と共にプレーしている。 彼のポジションはもともとミドルブロッカーであったが、2004年のアテネ五輪以降はオポジットとしても活躍するようになる。現役選手でもザイツェフやアンダーソン、ムスセルスキーなど複数のポジションをこなせる、いわゆる「二刀流」の選手は何人かいる。しかし彼ほど長く、どちらのポジションでも大きく成功を収めたプレーヤーはいないんじゃないかと思う。 個人的には、どちらかというとミドルの印象が強い。というのも2012年のロンドン五輪イタリア代表に個人的に思い入れがあり、その時フェイがミドルをやっていたからだ。当時の彼とマストランジェロのミドル対角は、「モジャモジャの天然パーマ」と「ちょい悪オヤジ」で正に、名実ともにイタリアを代表していた(笑)。またプレースタイルも、見た目は「冷静」と「情熱」みたいに対照的でそこもまたよかった。 フェイは、ミドルの時もオポのときも、フォームはどちらかと言うとコンパクトかつ特徴的で、日本の石川みたいに決してダイナミックで綺麗といえるフォームではない。しかし、そのフォームからは想像できないほど力強いスパイクを、広角に打ち分け得点を量産した。あの、アタック時の特徴的な「ひじ」の感じを見れば誰でもフェイだとわかるだろう。柔らかい綺麗フォームも好きだが、やはり個性的なフォームもよい。

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