エアコンの電気代、暖房のほうが高い?つけっぱなしはNG?→暖房を節約する方法をプロに聞いた
「こまめに消す」「つけっぱなし運転」どっちがいい?!
ーー冷房では「外出時、エアコンはつけっぱなしのほうがいい!こまめに切った方がいい!論争」がSNSで毎年上がりますが、暖房の場合はどうですか? 「基本的には冷房と同様に、外出時間30分以内ならつけっぱなし、30分以上になる場合は切ることをおすすめしています。しかしこれはあくまでも基本、暖房の場合は例外があります。 実は暖房の場合、『屋外の気温』によっても変わってきます。外気温が3℃より低い厳しい寒さの時は、エアコンを消して外出するのがたった30分の短時間でも、室温が大きく下がりやすくなるため、帰宅後に設定温度まで戻すには多くの電力が必要となります。その分電気代もかさんでしまうので『つけっぱなし運転』がお得です。 外気温が3℃以上であれば、エアコン運転を停止した後も、室温の下がり方が緩やかになるため『こまめに消す』運転の方が電気代の節約につながります」 ーー外気温が、出かける時にエアコンを切る?切らない?のポイントとなる訳ですね 「とは言っても、外気温が3℃以下の場合は、住宅の環境にもよりますが、45分以上の外出であればエアコンは切って出かけた方が電気代としてはお得になります」 ちなみに外気温が3℃以上の時は、お出かけする20~30分前にはエアコンを切るのがおすすめです。そうすることで『お出かけ前の30分』と『お出かけ中の30分』、合計1時間エアコンを切る節電になります」 ーー設定温度はどうですか? 「冬の暖房時は、設定温度を1℃下げるだけで、消費電力を約10%も削減できると言われています。ですが今回のアンケートで、暖房利用者の平均『設定温度』を分析したところ、22℃~25℃がボリュームゾーンとなっていました。環境省が『ウォームビズ』として推奨する20℃よりも高めの設定になっています。なので、設定温度を少し下げつつ、前述のような対策をしていただければ良いと思います」 ーー節電を考えると、一人でいる時に暖房がもったいないと感じるのですが… 「一人用の電気カーペットや電気こたつ、スポット暖房としてファンヒーターなどライフスタイル合わせて組み合わせるといいと思います。例えば、最近人気のセラミックファンヒーターは、放射された遠赤外線の熱をファンで送り出すタイプの暖房器具です。非燃焼系の暖房器具のため、安全性も高くお子さんのいるご家庭などにもおすすめです」 ーーあと、暖房中に気にしておくべきことはありますか? 「換気は行ってくださいね。その際、暖房は運転したまま、窓開け時間を少なく、こまめに換気することで部屋の温度を下げすぎず換気ができます。睡眠時の暖房運転にもポイントがあります。エアコンだけでなく、湯たんぽや電気毛布など、寝る前に寝具を温められるアイテムを使うのがおすすめ。ただ、電気毛布をつけっぱなしにしていると、体温が低下しにくくなり、スムーズな睡眠導入の妨げることがあるので、布団に入ったらオフにし、タイマーを設定して起床の30分から1時間前にオンになるようにしましょう」 結構知らない知識が多くて筆者もびっくり。近年は猛暑日が多く冷房ばかりに気を取られていましたが、今年は徹底した暖房節電対策もしていきたいですね! (まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・東寺 月子)
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