被災地で臨時調剤所として医薬品を提供 能登半島地震でも活動した「モバイルファーマシー」の見学会 静岡県庁
能登半島地震で活動した、薬局の機能を搭載した車両「モバイルファーマシー」の見学会が静岡県庁で開かれました。 和田佳代子記者 「棚にはおよそ100種類の薬がずらりと並んでいて、こちらから必要な薬を取り、被災地で薬局と同じように処方できるということです」 キャンピングカーのような見た目の「モバイルファーマシー」。 薬局の機能を搭載していて、災害支援車として被災地で臨時調剤所となり、医薬品などを供給します。 1月に発生した能登半島地震では、被災した輪島市などに静岡県からの1台を含む13台が全国から派遣され、被災者への医薬品の供給拠点として活躍しました。 静岡県は機能や特徴を医療や福祉関係者に周知するため、見学会を実施しました。 車内は薬品棚や錠剤や粉末の薬を個別に包装できる機械などがあります。 さらに、ソーラー発電機や給水タンクを備えているため、電力や水のない場所でも自立して活動できます。 日本赤十字社 静岡県支部 鈴木基幸救護係長: 「(日本赤十字社が)自前で薬を(被災地に)持っていくこともあるが、どうしても手持ちでは足りないものがある。そうなった時に薬剤師会の方と共同して被災者の支援に役に立てたらいいなと考えている」 普段は薬剤師を対象とした在宅医療の研修や、地域の健康づくりのイベントで活用されています。