日本陸連、東京五輪マラソン開催地変更で記者会見「IOCの力の前ではどうにもできない」
日本陸連は5日夕、東京五輪のマラソンと競歩の開催地が札幌に変更になったことを受けて、都内で記者会見を行った。強化委員会強化委員長の麻場一徳氏、マラソン強化戦略プロジェクトリーダーの瀬古利彦氏、長距離・マラソンディレクターの河野匡氏らが出席した。 【動画】日本陸連、東京五輪マラソン開催地変更で記者会見
麻場強化委員長は冒頭、9か月前の開催地変更について「あってはならない決定。現場の選手やコーチ、サポートスタッフが準備をしてきている中、この時期に覆るのは極めて遺憾」と憤りを口にしたが「強化メンバーから愚痴やボヤキが出るのはある意味当然だが、これを機に前向きに変えてやっていきたい」と話した。 続いて瀬古リーダーは「急に札幌に行けと言われても頭を切り替えられない」と急な変更への戸惑いを口にし「IOCの力の前では我々はどうにもできない。東京でマラソンを、と押し通したら、マラソンをやらなくていいと言われるんではないかという思いがあった」と無念の思いを明かしたが、「決まった以上は札幌でメダルを取れるチーム作りを、ワンチームでやっていく」と気持ちを切り替えていた。