乳牛目利き日本一 学校農業クラブ競技会で西予・野村高3年冨永さん 発育、実家で見比べ鍛錬
乳牛の目利き、高校日本一―。西予市の野村高校3年冨永太陽さん(18)が、10月下旬に岩手県で開かれた第75回日本学校農業クラブ全国大会の家畜審査競技会で最優秀賞に輝いた。「農高生の甲子園」と称される大会の同競技会で野村高生が頂点に立つのは初めて。冨永さんは「入賞という目標を最高の形で達成できてうれしい」と喜び、酪農家の夢実現に思いを強めている。 大会は日本学校農業クラブ連盟などが主催。今回は知識や意見発表など5部門で農業高の生徒が日ごろの学びの成果を競った。冨永さんは、乳牛の発育状態や将来性を見極める家畜審査競技会に出場した。 大会前には、酪農を営む大洲市の実家を手伝いながら、約80頭の牛の乳の張り具合や脚の美しさを見比べ、目を鍛えた。「個人としても、野村高代表としても、絶対に賞を持ち帰る」と強い気持ちで本番に臨み、実力を発揮。自己採点結果も良く「入賞の自信はあった」とし、最優秀賞の発表時は「驚きより喜びが勝った」と振り返る。
愛媛新聞社