制作は進んでる? ハリウッド実写化発表済みの『ガンダム』『君の名は。』らに不安が募る
期待と不安が入り交じるハリウッド実写化
映画『ソニック × シャドウ TOKYO MISSION』が2024月12月27日より公開されています。日本のゲームを原作にハリウッドが実写化した作品で、好評につき今回でシリーズ3作目となりました。 【画像】再現、無理だろ… こちらがハリウッド実写化決定済みの日本アニメです(3枚) 『ソニック』シリーズのように、日本のアニメ、マンガ、ゲームを原作にハリウッドが実写化した作品はいくつも見られます。しかし無事に完成したものは、それほど多いとはいえないでしょう。この記事ではハリウッド版制作発表以降、しばらく音沙汰がない作品を振り返ります。 まずはハリウッドが得意とする「ヒーローもの」作品です。『僕のヒーローアカデミア』、『ワンパンマン』、『TIGER & BUNNY』といった、アメコミのヒーローを思わせる世界観や衣装が登場する作品が、ハリウッドで実写化予定となっています。ハリウッドならではの派手なCGやVFXでアクションシーンやヒーローたちが使う技が再現されるのではと、期待が止まりません。 しかし3作品とも、いまだに公開時期は未定です。『僕のヒーローアカデミア』は2018年に制作が発表され、2021年に『キングダム』実写映画を手がけた佐藤信介さんが監督として参加することが決まりました。『ワンパンマン』は2020年に実写化が発表されたものの、脚本のリライトや監督のスケジュールの都合もあり、まだ撮影が進んでいないようです。 『TIGER & BUNNY』は2015年、2018年、そして2022年と3度ハリウッド実写化が発表されました。2022年に新体制での実写化プロジェクト再始動が決まったことで、今度こそ完成するのではないかと期待されています。 またヒーローを題材にした作品以外に目を向けると、『機動戦士ガンダム』シリーズや『君の名は。』など、日本でも人気の高いタイトルのハリウッド実写化が発表されています。 『機動戦士ガンダム』シリーズの実写化は2021年に第一報が発信されていますが、2024年11月に新監督就任のニュースが報じられており、制作体制に変化が生じています。2025年初旬に撮影が始まるとのことですが、完成まではまだまだ時間がかかりそうです。 『君の名は。』は2017年にハリウッドでの実写版制作が発表されています。本作の特徴である「身体が入れ替わる」という設定はそのままに、新たな青春物語が展開されるそうです。しかし脚本家のストライキや監督の降板などが報じられており、制作は順風満帆とはいえません。2022年に3人目となる新監督が就任しましたが、果たして完成するのでしょうか。 本当に完成するのか、原作のテイストはどこまで維持されるのかなど、ハリウッド実写化に対してファンが不安に思う要素は多いでしょう。しかし人気の『ソニック』実写シリーズも、最初から評判が良かったわけではありません。キャラクターデザインの変更による公開延期などを乗り越え、世界で評価される作品になりました。 また、『攻殻機動隊』のハリウッド実写版である『ゴースト・イン・ザ・シェル』は、アニメ版キャストが吹替を担当したり、アニメ版『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』で使われた川井憲次氏の音楽をエンドロールで流したりと、原作へのリスペクトが見られます。こうしたファンの興味を引く要素が入れば、「不安だけどまずは見てみようかな」と思う人も増えるかもしれません。 絶賛も酷評も、完成映像を見なければ難しいものです。まずは作品の完成を気長に待ってみてはいかがでしょうか。
ハシビロコ