沢村一樹「初の下ネタは“清水の舞台から”だった」幼少期から俳優として活躍するまで|インタビュー
バラエティ番組への出演が大きな転機に(沢村一樹)
――その後、現在の事務所から声をかけられ、29歳のときに日本テレビ系“しんドラ”『松田のドラマ』で俳優デビュー。同年、同局の『続・星の金貨』にも出演するも、モデル時代に比べ、収入は5分の1に。しかし、スタートは前途洋々で、実際、仕事も順調だった。さらに、32歳で元モデルで5歳下の女性と結婚するなど私生活も充実していた。が、40歳を前にオファーされるのは二枚目ばかりだったことに危機感を覚えた沢村さんはバラエティで下ネタを初披露。これが予想以上の反響を呼び、NHKのコント番組『サラリーマンNEO』で「セクスィー部長」に扮し、視聴者の心を掴む。 ***** 「いちばんの転機は結婚です。そこから仕事に対する意識が変わってきましたから。というのも、僕とも古い付き合いで奥さんも仲のいいモデル友達に『仕事をこなしているように見える』と言われたんです。友人からずっと『おまえの素が出てない』とも言われていました。でも、役柄で素を出すのは難しいじゃないですか。それで、バラエティの仕事が来たときに、『一度普段通りの自分で好きなようにやってみよう。それで受けなければもうこの業界は向いてないんだから潔く辞めよう』と思い、『ブーケをねらえ!』という番組の中の『結婚偏差値』というコーナーのゲストで出たんです。僕だと明かさずに、100人の女の子たちからの恋愛や結婚に関して質問に答え、彼女たちが持ち点1点の100点満点で点数を僕につけるんですね。そのとき、『隣の部屋に100人の女性がいますけど、今のお気持ちはいかがですか?』と聞かれ、『100人ってことはにひゃっ(オッ)パイですね』と言ったら、受けたんですよ。僕は本当に清水の舞台から飛び降りる気持ちでその一言を放ったんだけど、あ、世間って意外と優しいなって。これがセーフなら、今度はこれでどうだ、というふうに自分の下ネタを磨いていった(笑)。ここで僕の下ネタが受け入れられたのは大きな転機でしたね」(沢村一樹)