彫刻ぴかぴか準備万端 ビエンナーレ開幕前にファン倶楽部と市民らが清掃【宇部】
うべ彫刻ファン倶楽部(作村良一会長)主催の彫刻清掃が22日、常盤公園で行われた。会員とボランティアの市民ら208人が参加し、10月27日に開幕する第30回UBEビエンナーレ(現代日本彫刻展)に向けて、園内の彫刻をぴかぴかに磨いた。 春分と秋分の日の年2回、企業や団体、個人を募って実施しており、今回で34回目。同園正面入り口から彫刻の丘(野外彫刻展示場)までの30点をグループで手分けして作業した。 参加者たちは自分が担当する作品の素材に合わせ、スポンジやブラシを使って細部まで掃除。こびり付いたコケなどの汚れを丁寧に拭き取って、作品本来の色合いと質感を取り戻した。作品紹介の銘板も磨き、周辺の草刈りや落ち葉拾いも行って、来園者が彫刻鑑賞を楽しめる環境を整えた。 各グループには宇部ふるさとコンパニオンの会の会員が配置され、参加者に彫刻の魅力も紹介した。 多田康太朗君(宇部工高1年)は、同校美術部員の仲間と共にときわミュージアム前の石彫刻「地霊-R」を担当。「土汚れをたわしと水できれいにした。彫刻文化は難しいけど触れて知ると面白い」と掃除に励んでいた。 作村会長は「今回も大勢の参加があり、ありがたい。ビエンナーレに訪れた人たちに市民のおもてなしの心が伝われば」と話した。