Yahoo!ニュース

IDでもっと便利に新規取得

ログイン

難聴の女の子のまわりには手話を使う子どもたち 手話で広がる理解の輪 小学校にもたらされた変化とは

配信

中京テレビNEWS

 4月から2年生に進級する、7歳の女の子。  実はこの1人の女の子の存在が、地元の小学校に大きな変化をもたらしました。

 今年1月、岐阜県八百津町の「和知小学校」。  一見普通の登校風景ですが、よく見ると先生が“手話”で「おはよう」とあいさつしています。  小学校で手話が広まるきっかけとなったのが、1人の女の子の入学でした。  その女の子、凰華さん(7)は、この春から2年生になります。

 凰華さんは生まれつき耳がほとんど聞こえない障がいを抱えています。そのため、生活していくうえで補聴器は欠かせません。 「私は花屋さん」(クラスメート) 「私は八百屋さん」(凰華さん)  相手の口の動きから何を話しているか理解できるため、クラスメートとの会話に大きな問題はありません。  例えば、授業では特殊なマイクなどをつかい、耳の補聴器に直接声を届けています。

 しかし、凰華さんにとって学校生活の全てに問題がないわけではありません。 「スピーカーから出る音は、とても聞きづらくて聞けないことが多い」(和知小学校 松田宣子先生)  口の動きが分からない校内放送などは、聞き取るのが難しいといいます。 「1月30日木曜日、これからお昼の放送を始めます」(校内放送)  そんなときは、友だちが内容を伝えてくれます。

 他にも…音楽の授業の時にかけるCDの音は聞き取りづらく音程をとるのが難しいため、課題の歌のCDを事前に受け取り1か月前から自宅で歌詞やメロディーを覚えるよう努力しているといいます。  凰華さんのお母さん・麻里さんが歌詞を手話で伝えたり、肩をたたいてリズムを教えたりします。  時にはスピーカーの部分を直接手で触れることも。こうすることで振動を通じて音を感じ取ることができるといいます。

 お母さんが凰華さんの耳が聞こえないことを知ったのは、生後5日目のこと。病院で新生児の検査を受けわかったそうです。 「頭が真っ白で。家族で聞こえない人は誰もいなかったので、どうしてと思って」(母・麻里さん) 「まさかの自分の子がっていうのが、正直ずっと信じられなかった」(父・琢弥さん)  言葉は、お母さんが自作したイラストのカードを使って、単語の口の動きや形を何度も見せることで覚えていったといいます。

【関連記事】