サンパウロGP3位の勢いそのままに……ガスリーがラスベガス予選3番手「最後のアタックはアドレナリンが溢れたよ!」
ピエール・ガスリーが、まさに飛ぶような走りを見せた。F1ラスベガスGPの予選で強豪勢を蹴散らし、3番グリッドに飛び込んだ。 【スターティンググリッド】F1ラスベガスGPスターティンググリッド(暫定) ガスリーは予選Q3の最後のアタックでは、まさに壁ギリギリまで攻め、アドレナリンが吹き出したと語った。 前戦サンパウロGPでは、雨が降る乱戦をうまく戦い抜き、3位表彰台を手にしたガスリー。その勢いはここラスベガスでもいかんなく発揮されている。 ガスリーはQ1を8番手で通過すると、Q2では4番手、さらにQ3では最終アタックで驚愕のタイムをマーク。ジョージ・ラッセル(メルセデス)、カルロス・サインツJr.(フェラーリ)に次ぐ3番手となった。シャルル・ルクレール(フェラーリ)やマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、さらにはマクラーレンの2台を上回ってみせたのだ。 「信じられないことだ。正直、予選でトップ3に入れるなんて思っていなかった」 そうガスリーは語った。 「信じられないような1周だった。アタック中、ウォールと戯れ、アドレナリンが溢れた。興奮したよ。良いラップだったのは分かっていたけど、3番手だと伝えられた時には、ただただ驚き、そしてとても嬉しかった」 「マシンの感触は最高だった。ブラジルでのダブル表彰台に続いて、チームにとって信じられないような時だったと思う。明日も上位を維持できればいいなと思っている」 今季のアルピーヌは、開幕時は最も遅いマシンだった。それが予選3番手まで浮上できたことも信じられないと、ガスリーは言う。 「(開幕戦の)バーレーンでは、2台とも最後列からスタートした。でもここ数週間は突然、状況が一変したんだ。全てが不可能に思えたシーズンに、チームが一丸となってマシンのパフォーマンスを高めてくれたことに、本当に満足しているんだ」 そのガスリーは決勝レースをトップチームの間からスタートすることになるが、直接のライバルであるハースやRBとの戦いに集中すると語った。 「(トップチームと戦うことについては)あまり考えていない。僕らの目標がどこにあるかは、分かっていると思う」 「コンストラクターズでは、ハースやアルファタウリ(現RB)と戦っているんだ。予選で起きたことは、驚くべきことだ。マックスやマクラーレンよりも前にいられるのは、良い気分だ。でも結局のところ、それは僕らの戦いではないんだよ」 「明日はベストを尽くすよ。ここはグレイニングが激しく、難しいレースになる。だから今夜はしっかりと予習して、明日のチャンスを最大限に活かすつもりだ。でも3番手から、ポイント獲得のチャンスを確実に手にしたいと思う」
田中健一