藤田菜七子が引退届提出 師匠の根本師「菜七子は“両親、旦那さんにも相談した”と言っていた。意思は固いでしょう。私が引退するまでいてほしかった」
藤田菜七子騎手(27)=美浦・根本=が引退届をJRAに出したことが分かった。11日朝、師匠の根本康広調教師(68)=美浦=が取材に対して明らかにした。 【写真】藤田菜七子が引退届提出 師匠の根本師は涙ながらに取材対応 根本師は「引退申請はしているけど、受理はされていない。うちの所属の藤田菜七子が騒がせて、ご迷惑を掛けてすいません。私の万年筆を使って大泣きしながら書いていました。菜七子に聞いたら、“両親には言いました。今の旦那さんにも相談した”と言っていました。意思は固いでしょう。本当は私が引退するまでいてほしかった」と涙ながらに語った。 藤田菜七子は23年4月頃まで複数回にわたり、調整ルーム居室内に通信機器(スマートフォン)を持ち込み、通信していたことが判明。騎手として重大な非行があったものと認められるとして11日から裁定委員会の議定があるまで騎乗停止処分を受けていた。 藤田菜七子(ふじた・ななこ)1997年8月9日生まれ。茨城県守谷市出身。身長157・4センチ、体重45・6キロ。2016年3月5日に美浦・根本康広厩舎所属でJRA騎手デビュー。同年4月10日の福島9R(サニーデイズ)でJRA初勝利。19年のフェブラリーSでJRA所属の女性騎手として初めてG1に騎乗(コパノキッキングで5着)。同年のカペラSをコパノキッキングで制し、日本人女性騎手として史上初となるJRA重賞制覇を果たした。20年4月26日の福島1Rで女性騎手初のJRA通算100勝を達成。JRA通算166勝(10月10日現在)。今年7月にJRA職員の男性との結婚を発表した。