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芸人&日本語学者・サンキュータツオが語る、'80年代的アニメ描写の魅力

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HOMINIS(ホミニス)

誰しも、過去を振り返れば思い出とともに懐かしむアニメがあるはずだ。「シティーハンター」と「Dr.スランプ」は'80年代を代表する名作アニメ。それが時を経た今、人気が再燃しているとサンキュータツオさんは語る。 【写真を見る】「劇場版シティーハンター 」より 「『シティーハンター』は、主人公・冴羽獠の魅力に尽きると言っても過言ではありません。原作が面白いのはもちろん、アニメで冴羽獠を演じた声優・神谷明さんの芝居によって、キャラクターの魅力が増しています。悪を憎む心を持った正義の味方という時代劇のような構成ですが、女のコが大好きでハーレム的な要素もある。かっこよさとおふざけのバランスも良く、二枚目でも三枚目でもない、二・五枚目の新しいヒーロー像を生み出しました」 一方「Dr.スランプ」は、現在も新しい視聴者を獲得しているという。 「'80年代を代表するようなポップな色使いが、現代の若者にもウケていますね。さらに、当時リアルタイムで見ていた世代が親になり、懐かしみながら子供と一緒に視聴しているんです。適度に下品で軽快なシナリオと、則巻アラレのポップでかわいらしいキャラクターは普遍です」 二つの作品に通じるものは、 ギャグ要素が満載ということ。中には現代ではあまり見られなくなった描写もあるという。 「『Dr.スランプ』は、当時アニメの世界になじみのない作家さんが脚本を書いていて、アラレちゃんが自分の首を取り外したりする原作のナンセンスなギャグが、明るく楽しげに表現されています。『シティーハンター』は"もっこり"する冴羽獠に対して、100tハンマーを振り回してツッコむ描写がある。今、直接打撃系のツッコミはあまり見ないですから、この時代ならではの表現だと思います。どちらも漫画的な分かりやすいギャグが多いので、家族の誰が見ても楽しめる。それが、時代を超えて愛される要素の一つなんじゃないかなと思います」 サンキュータツオ●'76年生まれ。漫才コンビ「米粒写経」として活動しながら、大学では言語学などの非常勤講師も務める。アニメなどサブカルチャーにも造詣が深い。 取材・文=横前さやか

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