【バスケ日本代表】パリ五輪でプレーを目指す今村佳太 2月代表選出で「役割が明確になったことが自信に」
来月26日に開幕するパリ五輪に向けて、都内で強化合宿を行っているバスケットボール男子日本代表。11日までに代表候補選手が20人に絞られており、今月の22日と23日に北海道で行われるオーストラリア戦、7月に都内で行われる韓国(同50位)戦を経て、14人程度までメンバーが絞られていく予定だ。 今村佳太(琉球ゴールデンキングス)は今年2月に行われたFIBAアジアカップに続き二回連続で代表に招集された。27歳の今村は切れ味の鋭いドライブや堅いディフェンスが持ち味のオールラウンダー。今季はBリーグ琉球で58試合に出場し、平均13.4得点3.5リバウンド、3.4アシストを記録。3季連続ファイナル進出を果たしたチームを攻守でけん引した。 充実のシーズンを過ごした今村だが、昨夏のワールドカップでは代表選考合宿に招集されず悔しい思いをしている。そこから昨年9月のアジア競技大会や今年2月のアジアカップでの代表選出を経て、今夏のパリ五輪でプレーするチャンスをつかんだ。個人としてもパリ五輪でプレーすることを目標に掲げている今村に、現在の思いや代表選考への意気込みなどを聞いた。
「質の高いオフェンスとディフェンス」が生き残りのカギ
-参加中の合宿での手ごたえは 参加して間もないんですけど、前回の2月の合宿、そして試合からまた少し自分としては(合宿に)入りやすく、自分のバスケできてるのかなというふうに思います。少し右足首のコンディションのところを上げていかなきゃいけないので、その辺を上げていければもっともっとチームにとっても力になれるかなと思っています。そこをしっかりと意識しながら高い目標というものがあるので、そこに近づけるように自分もやっていきたいなというふうに思っています。 -強化試合ではどんなアピールをしたいか もちろん結果を出さなきゃいけない立場にあると思いますし、ここから生き残りをかけた戦いも始まっていく中で、自分がこのチームにとってできることは何なのかっていうのをもっともっと明確にしてそれをチームに還元しないといけないと思っている。(自分の)役割を理解して、それを出す力がもっともっと必要かなと思っているので、そこはすごく毎日の練習で準備していきたいなと思っています。 -2月の代表での経験は自信につながっているか 自信の部分でいうと自分の役割が結構明確になったのは自分としては自信にもなりましたし、すっきりした部分ではあるかなと思っています。2月の代表の試合の経験によって、自分としてはより精度を高めて、質の高いオフェンスもディフェンスもやることがプレータイムの獲得にも生き残りにも関わってくると思っている。その二つをすごく自分としては重点的に考えながらやっていこうと思っています。 -2月に続いて代表に招集されたことでのやりやすさや変化 どっちもあるかなと思っていて、安心感はないですけど、自分の求められてることだったり、やるべきことが明確になってるっていうのは、合宿に入るうえでは、何よりもやりやすい環境になってきてるなというふうに思います。ただ、やっぱりトライアウトの形なので、落とされる可能性もありますし、生き残る可能性もある中で、その崖っぷちという危機感というのは、常に持ちながら日々戦っていく必要があると思っています。