夏だ! ジェットだ! 立乗りだ! 伝説の名機 ”スーパージェット”で空を飛ぶ! “水上バイク”でココまでやれる!
スーパージェットとは
「スーパージェット」はヤマハ発動機(株)から発売されている、“1人乗り”のスタンドアップモデルである。 世間に広く認知されている、シッティングモデルとは違い、練習を積みねないと“思い通り”にマシンを“操る”ことが出来ない。 しかし、その難しさゆえに乗りこなせたときの喜びは格別だ。これこそが、ジェットスポーツの楽しさの原点なのである。 販売価格も1,425,050円と、フラッグシップの半額以下で買える。 最も楽しいモデルが、最安値で販売されているのは、「乗りこなせる人が少ない」という理由からだ。 いくら楽しいモデルであっても、その素晴らしさを理解する前にヤメてしまう人が多い。 立ち乗りは転びまくる、なので翌日は筋肉痛で箸も持てない、そんな経験を重ねて徐々に乗れるようになり、楽しさも理解できるようになるのだ。 真冬の水辺で練習している姿を見るのは、スタンドアップモデルだけである。
「スーパージェット」は、1989年に「MJ-650 Super Jet」の生産が開始されて以来、4度のモデルチェンジを繰り返し、30年以上も愛され続けてきた超ロングセラーモデルである。 そんな「スーパージェット」のニューモデルが、昨年、2021年に発売された。 初の「4ストローク エンジン 搭載モデル」なのである。
ヤマハが語る「NEWスーパージェット」
メーカーだから、「もっと曲がる」マシンも、「もっと速い」マシンも作ることができました。 しかし、試行錯誤の末、「このエンジン」、「この船体サイズ」と決めました。その理由は、このパッケージこそが、ヤマハが考えうる、究極の走り「ファン・トゥ・ライド」だからです。 ヤマハには「スーパージェット」という機種に関して特別な思い入れがあるのだ。その精神的な部分も含めて造られた、マシンが、この「NEWスーパージェット」なのである。
「スーパージェット」は、過去32年間で「たった4回しか変更をしてこなかった」という驚くべき事実がある。いかに、基本設計が良くできていたかが分かる。 32年前、このマシンが「空中1回転」をするとは誰も想像もしていなかったはずだ。 スタンドアップの乗り方には解説書など無い。昔は、立ち上がることも知らずに、ずっと座っていて、ある日突然立って乗っている人をみて「ああ乗るんだ」と知ったという、なんて話も良く聞いた。 乗り手の技術が上がるほど、楽しさが増す、それが「スーパージェット」なのである。 今回の4ストローク化はスーパージェットの歴史において過去最大の変化と言うべき出来事だ。 2ストロークエンジン搭載の軽量モデルこそが「スーパージェット」という意識が愛好家の中では根強い。 写真のような空中1回転(バレルロール)を行うフリースタイラーにとって“軽さ”は重要な要素なのである。