年収の壁、103万円→来年から178万円? 与党側「目指すだけ」 自民税調会長「釈然としない」の真意【#みんなのギモン】
日テレNEWS NNN
いわゆる「103万円の壁」をめぐり、与党と国民民主党の3党の幹事長が「178万円を目指して来年から引き上げる」と合意。これに、自民党の税制調査会長は不快感を示しました。実現するかは今後の議論次第ですが、スケジュールにも問題がありそうです。 そこで今回の# みんなのギモン では、「103万円の壁“引き上げ”本当?」をテーマに解説します。
■3党幹事長が合意…自民税調会長は?
菅原薫・日本テレビ解説委員 「私たちのお給料の手取りに関わる話で、大きな動きがありました。いわゆる年収103万円の壁について、11日夕方、自民・公明・国民民主の幹事長が会談し、『178万円を目指して来年から引き上げる』ことで合意しました」 「さらに、いわゆるガソリンの暫定税率を廃止し、ガソリン減税を行うことでも合意しました。ただこの合意に対して、増税や減税などの方針を決める自民党税制調査会の宮沢会長は次のように話しています」 宮沢会長 「正直びっくりしたことは事実であります。一歩一歩前進をしてきたところでこういう話が出てくることについて言えば、釈然としない感じは正直言ってございます」 山崎誠アナウンサー 「税に関する合意について、税調会長の宮沢さんが『正直びっくりした』というのは…。聞かされていなかったということはあるんですか?」 菅原解説委員 「そんなことはなかったと思います。本当に怒っているのか、あるいは今後の国民民主党の交渉を見据えてわざと言っているのかはわかりませんが、あえて不快感を示したんですね」
■多くの「年収の壁」…103万円は?
菅原解説委員 「では、この合意のポイントはどこにあるのか見ていきます。いま日本には、106万円、130万円などたくさんの『年収の壁』があります。今回は、国民民主党が引き上げを主張してきた、所得税に関する103万円の壁の話です」 「最近いろんな壁のニュースがあります。少し混乱してしまうかもしれないので、おさらいをしていきます。影響が大きいのは主にアルバイトなどをしている学生とその親で、子どもの年収が103万円を超えると扶養の対象から外れ、親の手取りが減ってしまいます」