尹大統領の弾劾訴追案を可決 職務停止に
【ソウル聯合ニュース】韓国国会は14日午後の本会議で、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の弾劾訴追案を賛成多数で可決した。大統領の職務権限は同日停止され、韓悳洙(ハン・ドクス)首相が大統領職を代行する。大統領の弾劾案可決は2004年の盧武鉉(ノ・ムヒョン)氏、16年の朴槿恵(パク・クネ)氏に次いで3例目。このうち朴氏は憲法裁判所の判断によって罷免された。 弾劾案は尹大統領が出した「非常戒厳」に対するもの。尹氏は3日夜、野党多数の国会が行政をまひさせているとして、突然「非常戒厳」を宣言した。国会は4日未明に非常戒厳の解除要求決議案を可決し、尹大統領は戒厳令を解除した。野党側は「明白な憲法違反」だと反発し、国会に弾劾訴追案を提出した。 今回の弾劾案は2回目。1回目は7日の本会議で採決されたが、与党「国民の力」のほとんどの議員が議場から退席し、投票数が規定数(200)に達しなかったため成立せず、廃案となった。野党は再度、弾劾案を提出した。 今回は与党議員も出席して採決が行われた。同党の議員の一部も賛成に回り、在籍議員数(300)のうち可決に必要な3分の2を上回った。
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