中山寺で永代供養料7700万円横領か 財務部元課長「一件一件覚えていない」 兵庫・宝塚市
兵庫県宝塚市にある中山寺の財務部の元課長が、寺に納められていた永代供養料7700万円を横領したとして、逮捕・起訴されていたことが分かりました。 業務上横領の罪で逮捕・起訴されたのは、安産祈願などで知られる中山寺の財務部元課長・杉中巧被告(51)です。 警察によりますと、杉中被告は寺に「永代供養料」として納められた現金あわせて100万円を着服したとして逮捕・起訴されています。 杉中被告は、おととし10月までの約5年半で寺に納められた108人分の「永代供養料」を88回にわたって横領した罪に問われ、横領した額はあわせて7700万円にのぼるということです。 杉中被告は5年前から財務部に所属していて、警察は去年4月に中山寺の関係者から相談を受け、刑事告訴を受理し捜査を進めていました。 警察のこれまでの調べに対し、杉中被告は「(犯行期間中)横領した記憶はあるが、一件一件覚えていない」「(横領した金は)飲食店や投資に充てた」と話しているということです。 中山寺の担当者は、ABCテレビの取材に対し「関係者に多大なるご迷惑とご心配をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。永代供養を申し込まれた方々の思いを踏みにじる許されない行為であり、現在チェック体制の改善を図っていきます」とコメントしています。
ABCテレビ