国と県が整備した北ふ頭旅客ターミナルの老朽化深刻 利用者ほぼなく、使っていないエレベーター・空調の部品は製造終了
鹿児島県は、鹿児島港本港区北ふ頭(鹿児島市)の旅客ターミナルにあるエレベーターや空調などの老朽化が著しく、交換が必要な部品も製造が終了していると明らかにした。 【写真】貨物倉庫や旅客ターミナルが立つ北ふ頭(本社チャーター機から撮影)
十分に利用できていない旅客ターミナルの暫定活用に向けて、県が7月末から10月上旬に実施した現況調査で分かった。建物自体は塩害でさびや腐食が見られるものの、修繕で機能は回復できるという。 北ふ頭は国と県が1993年末に整備した。目的だった離島航路の集約は実現せず、2007年から旅客ターミナル2、3階への立ち入りも制限している。これに伴い空調などの設備も使われていない。本年度のイベント利用も1回にとどまる。 2、3階部分の活用には設備の更新が必要で、県は本年度中に補修計画を策定する。木佐貫部長は「今後の利活用を見据えた計画を取りまとめる」と述べた。
南日本新聞 | 鹿児島