八剱神社、諏訪湖の御神渡り観測場所 有志が湖岸整備 長野県諏訪市
諏訪湖の御神渡り(御渡り)に関心を抱くボランティア有志による御神渡り観測場所の環境整備が3日、長野県諏訪市豊田の舟渡川河口左岸で行われた。八剱神社(同市小和田)の宮坂清宮司や氏子総代、ボランティアら約20人が参加。湖岸に打ち寄せられたごみや枯れ草を拾い、来年1月5日から始まる御神渡り観測の環境を整えた。 2020年に同神社で行われた、祭事に用いられる伝統発酵飲料「ミキ」作りの参加者の田町まさよさん(54)=山梨県北杜市=を中心に、21年から年末に行っている。今年は有志12人が日本各地から集まった。 参加者は、熊手やトングを使って作業。湖岸に打ち寄せられたビニールやプラスチック片、肥料袋などを拾い集め「これで良い正月が迎えられるね」と笑顔を見せた。安全に観測できるように、チェーンソーを使って足元の切り株も取り除いた。 大阪市から参加した中尾亜希子さん(51)は「少しでもきれいになってほしい。ごみがなくなり、すがすがしい気持ちになった」と笑顔。宮坂宮司は「今年の冬は寒い予報になっている。まずは全面結氷してほしい」と願っていた。